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ーNo sideー
数少なくなってきた個体。何度も繰り返し使われるアリスたち。
彼女たちは苦しみから逃れるために狂った。
アリスが完全に崩壊しそうになった時、あの時Aとアリスを切り離してしまったあの集団が
仲間を集めて襲撃してきた。使用人は殺され、家は破壊され、Aの心も壊された。
親を失い、家を失い、使用人を失い、それから、唯一の血縁関係があるアリスを失ったことが
たまらなくショックだったから。
『はは、ははははははは！！！！』
「いたぞ！！とっつかまえろ！！」
『ははははははははははははははははは！！！！！』
血だらけの服を見て笑い、撒き散らされた臓物を振り回して遊ぶ。
「おいおい、頭いかれちまってるぜこいつ」
「こんだけ自分家の奴らが殺されてんだ。無理もねぇ」
「俺らが食っちまえば終わることだ」
『お兄さんたち遊んでくれるの〜？？？きゃはは！！嬉しい！！』
ちょうど暇だったんだよねぇ。
Aの赫子は暴れまわり、次々と襲撃犯を殺した。
「やべぇよこいつ！！おい、逃げる…ぞ？」
「うわぁあああああ！！！」
『鬼ごっこしたいの〜？？じゃあ鬼やるうう！！』
Aは完全ではなかった。体の大きさと年齢から考えると扱いづらい赫子の重さ。
不自然な体の動き。物陰からひっそりAを観察していた嘉納は満足げに笑う。
「とんでもない怪物を作り上げてしまったみたいだ」
『あああああああああぁぁぁぁぁあ』
嘉納と入れ替わりで屋敷内に姿を現したのは四方蓮示。
暴れ叫び疲れて眠ってしまったAを抱きかかえ、屋敷を後にした。
その後あんていくで保護されたAはあんていくを抜け出し両親を殺害した。
世界一残酷な裏切りをされたAは成長とともに赫子を使いこなし、ついに完璧になった。
ー
ーAsideー
『…アリスが言っていたんです。本当の失敗作はあなただったのねって。
あの時は意味がわからなかったけど今わかりました。アリスはきっと、数回の実験で
成長してしまった私よりも何回も手術を重ねているアリスの方が優れていると言いたかった』
真夏の生暖かに夜風に吹かれて私は涙を流す。理由なんてわからない。ただタラタラ流れていく
涙を止めることはできなかった。
『四方さん。私と一戦交えてくれませんか？』
四方さんは鼻をすすって「あぁ」と立ち上がった。
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eye(プロフ) - 名倉さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの複雑な感情が伝わってよかったです。更新頑張ります！ (2019年5月25日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
名倉 - part7おめでたうです！ 真相が明らかになっていく...！ 夢主ちゃんの感情がひしひしと...こう、ひしひしと伝わってきて、すごいなぁと思います。eyeさんのペースで更新頑張ってください！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: c1e6d1df23 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！なかなか物語が進まず申し訳ないです…！完結目指して頑張ります！！ (2019年5月20日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - いつも、楽しみに読ませてもらってます！Part7でも、更新頑張って下さい！応援しています！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年5月19日 22時
