私の存在意味【ＨＱ！】２

８３-友希- ページ43

予想通り夜に動いた名前
名前が部屋を出た後、全員が起き上がった

澤「本当に夜行性なんだな・・・」

友「私の情報は適格ですから」

みんなが部屋を出て名前の後を追う
食堂にたどり着いた

鏡の前に立って首を眺めてる
音駒のみんなも首の痣に気づいた
研磨なんか目を見開いてる

黒「烏野のみんなは・・・あれ気付いてたのか？」

澤「俺らも前まで知らなかった」

友「名前はいわゆる‘‘死にたがり‘‘ですからね
結局死ねないと嘆いてるとこ見たときあります」

研「過去のせいで・・・？」

友「そうですね・・・」

日「あっ」

日向が小さい悲鳴を上げた
その声でみんなが食堂に目を向ける

名前がカッターを両手に、刃を首に突き立てていた

研「行ったほうがいいんじゃない」

研磨が声をかけ、日向が行こうと一歩を出す
私はそれを止めた

日「友希！なんで・・・」

友「・・・」

ガシャンッ

「「「「「！？」」」」」

聞こえてきたのは名前の嘆き
それは昔にも聞いたことがある内容で
‘なんで死ねないの‘‘自分なんて生きてる意味がない‘

その嘆きを、全員が静かに聞いていた

スガ「死ねないから・・・止めたのか・・・」

友「名前はこれで５年悩んでますから」

黒「くだらない悩みだな・・・」

友「ほんとですよ…」

悪い意味で言ったんじゃない
でも、そんなこと考えなくてもいいのに
なんで抱え込むんだよ、
頼ってくれたっていいのに

カタッ

月「！？なにやってんのさ王様」

影「悪いっ、なんか蹴った」

あ「・・・・・・誰」

ばれた
でも様子を伺う

落としたカッターを拾い、しまった
反対から護身用のカッターを出し、こちらに来る

黒「やばいだろ・・・っ！」

パッ

友「名前、私だから、カッターしまって」

「「「！！？」」」

手を挙げてお手上げのポーヅをつくる
そのままゆっくり姿を現した

あ「・・・友希・・・・・」

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