【実.況者】俺らの幼馴染みが鈍感すぎた件【最/俺】

#73 -サイコ組- ページ23

前回の続きです





『キヨくん！これに着替えて来て』

私が渡したのはいかにもメンヘラの子が着てそうなワンピース。
キヨくんに着せるために、大きめのサイズを買っておいたのだ。

キ「えぇ…」

文句を言いつつも、着替えてくれたキヨくん。
ただキヨくん細いからちょっと緩そうだけど、かわいいからいいか。

『じゃあキヨくんこれ入れて』

次に渡したのはグレーのカラコン。
細い縁のある、14.2mmのもの。
キヨくんは大人しくカラコンを入れてくれた。

『メイクするから座って』

だんだん私のテンションも上がってくる。
気合いを入れてキヨくんに病みメイクを施した。
ただ、女装するのに1つ困った問題が…眉毛だ。
キヨくんの眉毛は女の子になるには向かない。
仕方なく、二重のりとコンシーラーで眉毛を消した。

ヒ「Aー。キヨどーなったぁ？」

『あとウィッグ被るだけだよー』

いつの間にかコンビニに行っていたヒラくんは、キヨくんを見てニヤニヤしている。
キヨくんはめっちゃ恥ずかしそうだ。

キ「早く終わらせて…」

『じゃあ、後はこれ被せて…』

前髪ぱっつんの姫カット、黒髪ロングのウィッグをキヨくんに被せた。
完成したキヨくんはめっちゃかわいくて、萌えた。

『ヤバい！キヨくんかわいいっ！』

ヒ「写真撮ってフジとこーすけに送ろー」

こうして、キヨちゃん撮影会が始まった。
そしてフジくんとこーちゃんに写真を大量に送りつけてやった。
こーちゃんはどん引き、フジくんは大爆笑したそうだ。

『いいもの撮れたねー』

ヒ「本当だねぇ」

キ「絶対仕返ししてやる」

キヨくんはそう呟きながら素早く着替えとメイク落としをし、帰っていった。
よし、次はフジくんの番だな。

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