#48 -ヒラ- -最俺- ページ48
これからヒラくんとコミケに参戦します!
私は凝ったコスプレをする時間を考えずに起床したため、適当に二次元にいそうな人の男装をした。
ヒラくんのお願いで、まぁまぁ有名なコスプレイヤーの私がブースでマンガを売ることに…。
その代わり、ヒラくんが私の好きな人の同人誌買ってきてくれるらしい。
『無事に再開しよう!』
ヒ「無事に生還します!」
厨二っぽいことを言いながらお互い敬礼をした。
いやぁ…ヒラくんは今日もかわいいなぁ。
私はそんなことを思いながら販売を開始する。
マンガが売れていく数より、私が写真をお願いされる数のが多いのは…きっと気のせいだろう……。
今の私はそれどころじゃない。
人が多いからだんだ気持ち悪くなってくのが辛い。
人が多いところに1人でいるの苦手なんだよね…。
「あの…写真いいですか?」
ゴスロリの女の子に声をかけられたところで私の意識は途切れた。
__________
「…A?」
聞きなれた誰かの声がした。
私は体を起こそうとするが、頭がフラついてうまく起き上がれない。
フ「よかったぁ…」
『え?』
私が目を開けると真っ白な壁と最俺メンバーに囲まれていた。
私は自分がなんでこんなことになっているのか理解ができなかった。
ヒ「Aコミケで倒れたんだよ」
こ「んで、病院に運ばれたってヒラから電話があったからみんなで駆けつけたわけ」
あ…なるほど。
そういえば私倒れたんだっけ…?
フ「ストレスと貧血で倒れたんだって」
キ「明日には退院できるってよ」
みんなが私の心配をしてくれている…。
フジくんなんか半泣きだ。
いつも一緒だと気づかないけど、この人たちがいないと生きていけない。
みんなが大好きなんだ。
『なんかいつもありがとね』
私がそう言うとフジくんは感極まって私に抱きついてきた。
フ「Aーっ!」
キ「おい、離れろよ」
私とフジくんを引き裂こうとするキヨくん。
それにツッコむこーちゃん。
この状況を笑って見てるヒラくん。
いつも通りのこの環境のありがたみが今やっとわかった。
私は一生幸せな気がします。
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作者名:紫燕-sien- | 作成日時:2019年11月28日 12時