検索窓
今日:32 hit、昨日:24 hit、合計:209,464 hit

#46 -ヒラ- ページ46

ヒラくんから連絡が入りました。
同人誌作るの手伝ってー…と。
ということで今私の家でペンタブを使い、マンガを書き上げている。

ヒ「Aー。これ描いて」

『おけ』

ヒラくんは次のコミケでどうしても同人誌を出したいのだという。
それも腐ってるやつを。

ヒ「ここは、こうして…」

いちいち指示が細かいヒラくん。
面倒だし自分で描いて欲しい…。
けど、かわいいから許す!

『ねぇ…これ売るとき私もブースにいていい?』

作業をする手を休めることなく私はヒラくんに聞いた。

ヒ「逆にいてくれたら嬉しい」

顔を赤らめて小さな声でそう言ったヒラくんはマジでかわいくて襲いたくなった(真顔)。

ヒ「A、1個質問していーい?」

赤く染まったままの頬を手で覆いながらヒラくんは呟いた。
私はペンを置きヒラくんの方をじっと見た。…かわいい(真顔)。

『いいよ』

ヒ「俺とキヨとフジとレトさんの中で付き合うなら誰がいい?」

は?何?そのピンク色の質問は。
「好き」という感情を知らない…というか忘れた私にその質問は重すぎた。
スリーサイズを答えるほうが楽なんだけど…。

ヒ「言い難いかもだけど、正直に答えて?」

言い難いとかの前に恋とか愛とかそういう感情忘れちゃったからわかんないんだって!
いくらヒラくんの質問でも答えられないものは答えられない。
だから私は正直に言った。

『わかんない…』

ヒ「じゃあ、俺にもチャンスある?」

チャンス?何の?
え…待って。もしかして私今告られてる!?

ヒ「あはっ。その顔は俺の想い気づいたね?」

『うっ…』

ヒラくんに隠し事できないじゃん。
なんでそんなに人の心読めるんだよ…。

ヒ「俺、キヨにもフジにも負けないから。絶対振り向かせてみせるから!」

ヒラくんはそう言って私の頬にキスをした。
あのヒラくんにそういうことをされて、驚きしかない。
が…なんでキヨくんとフジくんが出てくるんだ?
そんな疑問は頭の隅に追いやられ、私の頭はヒラくんで占領されていた。

#47 -牛沢-→←#45 -アブ レトルト-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
245人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫燕-sien- | 作成日時:2019年11月28日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。