#45 -アブ レトルト- ページ45
告白を断ってから気まずくて会えなかったアブさんとレトやんを交えて遊ぶことになってしまいました。
…気まずい。
3人でレトやん家でゲームしてるんだけど…気まずい。
それはアブさんも同じなようで、ゲームでミスを連発している。
空気が読めないバカルトのおかげでこの場はなんとか成り立っている。
レ「Aちゃん!タイマンしよ」
え…。唐突だな。
別にやってもいいけどレトやん確実に負けるよ?
ア「レトやん絶対負けるでしょ」
笑いながらそう言ったアブさん。
確実にレトやんはそれに対してお怒りです。
レ「わかんないじゃん!」
レトやんがどうしても私にタイマン勝負を挑んでくるので仕方なく引き受けることにした。
結果は目に見えてるけどな。
『レトやん弱っ』
ア「下手くそすぎ」
3回目くらいのリベンジに付き合っている今。
さすがの私もわざと負けようかと悩んでいる。
だってそうでもしないとレトやんかわいそうなんだもん。
レ「うっせぇ!」
ア「もう止めなよ。負けるのわかってるでしょ?」
アブさんは笑いを抑えきれずにいる。
私もつられて笑が止まらなくなってきた。
レ「もぉやだぁ…」
『レトやんお疲れ』
ア「じゃあ次は俺がAちゃんとタイマンするわ」
アブさんはレトやんからコントローラーを奪い、ゲームを始める。
…あれ?私普通にアブさんと話せてる。
レトやんそういう目的で私と対決したの?
そう思い、レトやんの方を少し見るとさっきまで落ち込んでいた顔が一変。
めっちゃ笑顔になっていた。
やだ…惚れそう。
レトやんめっちゃいいヤツやな。
ちなみに、アブさんとのタイマンも私が勝ちました。
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作者名:紫燕-sien- | 作成日時:2019年11月28日 12時