【実.況者】俺らの幼馴染みが馬鹿すぎた件【最/俺】 (ページ35)

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#35 -ヒラ- ページ35

ヒラくん家に突撃でお邪魔したら家の主は百合を見てました…。

『ヒラくん…？』

ヒ「あ、Aじゃん。どーしたの？」

呑気だなおい。
不法侵入してきたやつがいるんだぞ。
危機感持てよ。

『ヒラくんに構ってもらおうと思って』

大天使ヒラエルに癒してもらおうと思ってきた私。
理由は…。

ヒ「構って欲しいの？相談じゃなくて？」

あ、見抜かれてる。
ニコニコして表情を崩さないヒラくん怖。

『実はさぁ…』

ここに来て言おうか言わまいか迷ったが、ヒラくんのまっすぐな目が“話していいよ”と言っているようだったから話すことにした。

『アンチがめっちゃ来てて。家も特定されちゃって、電話とかすごいかかってくるし。最近人気の男性実況者とコラボばっかりしてたから、そのファンの人たちからだと思うけど…』

ヤバい泣きそう…。
ネットの世界で生きるんだからそれなりの覚悟はしたはずなのに…。

ヒ「A…無理しないで」

ヒラくんは私をゆっくり抱きしめてくれる。…温かい。
冷たいものばかりに触れていたのが嘘みたいに心が暖かくなる。

『ヒラくん…今日だけは泣いていい？』

ヒ「うん…」

私はしばらく泣き続けヒラくんの服は色が変わっていた。
ヒラくんはずっと私を抱きしめてくれていた。

『ヒラくんありがと…』

ヒ「今から最俺ハウス行ける？」

『え？』

ヒラくんが言うには、最俺メンバーが私と話がしたいと言っているらしい。
最俺メンバーも私のアンチに気づいていたという。

私とヒラくんは最俺ハウスに向かうことにした。

続く