【実.況者】俺らの幼馴染みが馬鹿すぎた件【最/俺】 (ページ29)

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#29 -アブ- -レトルト- ページ29

心臓が今にも破裂しそうです。
今からアブさんに会います。

ア「やっほAちゃん」

『やっほー』

アブさん家に来た。
ぎこちなくだが挨拶をする。
アブさんは私をリビングに通してくれる。

ア「Aちゃんごめんね」

ソファーに座ったアブさんはそう言った。
私何か謝ってもらうようなことしたっけ？

ア「告白して困らせちゃったから…」

『いや…気にしないでください。私そのこと…』

それから先のことを言えずにいると、アブさんは“大丈夫だよ”と言ってくれる。

ア「じゃあまた、実況撮らない？」

『ぜひっ！今からでも撮ります？』

ア「俺はぜんぜんいいけど…。ちょっと待ってて」

その日はまた脱出系の実況を撮り、編集までアブさん家でしてから帰ってきた。

そして今はレトやん家でゲーム中。

『あ、告白断ってきたよ』

レ「そうなんや…よかっあﾞあﾞあﾞあﾞっ！！」

私に負けそうだってことに気がついたのかレトやんは発狂した。
てか、“よかった”って言おうとしてた？
ちょっとレトやんで遊んでみるか。

『私とキヨくんが付き合うことになったらレトやんどーする？』

レ「キヨくんぶん殴る……あ」

ゲームに夢中でつい本音を言ったのであろう、レトやんはめっちゃかわいかった。

『じゃあ、今日も泊めてって言ったら？』

レ「別にいいけど……はっ！」

レトやんが戸惑っている間に私が勝ったという画面が出ている。
レトやん本当ゲームできない人じゃん。

『じゃあおやすみー』

私はコントローラーをその辺に置き、寝室へ向かう。

レ「えぇっ！」

レトやんの叫び声が聞こえてきたのは、きっと気のせいだよね。