【文スト】中想夜夢。 (ページ6)

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03‐異能特務課ページ6

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「安吾先輩、その後鈴木Aはどうなったのですか」

「……私が知っている限り、"妹は異能を制御できず、Aを庇った両親が死亡し、妹もまた力尽きて死亡した"と言う事しか分かりません」

「成程…」

何か納得した様子の女。

小さく咳払いをした坂口は、女に対し疑問に思っていたことを口に出した。

「例の特一級危険異能者の監視はどうしたんですか」

「綾辻先生に関する報告書をまとめに来たんです
報告書を提出次第、綾辻先生の元へ行くつもりです」

＿＿＿＿＿綾辻行人

第一級危険異能者リストの中でも、特に危険と言ってもいい。

"殺人探偵"と言う異名を持つ異能者で、異名の通り探偵だが、『殺人事件の犯人を見抜くと犯人が必ず"事故死"する』と言う厄介な異能を持っている。

そんな危険な異能者を、特務課は日々監視し続ける。

それも1つのりっぱな業務だからだ。

「そうですか…まあ無理はせず頑張って下さい
では、失礼しますね」

「はいっ！」

坂口の姿が見えなくなったのを確認すると、くるりと向きを変え、自分のデスクに戻る女。

「さて！ぱっぱと片付けちゃいますか！」

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