【芥川龍之介】この度、僕の妻になりました。

僕 ページ6

貴方「お味は……どうでしょうか？」





中原「美味。」


樋口「美味しいです！」


貴方「よ、良かったです。」





ホッとした。これで一安心、一安心。と思っていたのは、私だけだったようだ。


お風呂場から、龍くんが出てきたのだ。





芥川「おい、」


貴方「龍くん、早くおいでよ……


って、髪の毛濡れてる！！風邪引くよ。」





龍くんの肩にかけているタオルに、水滴が落ちている。髪の毛もびしょびしょだった。

私は、「ほらここ座って。」と、ポンポンと叩いた場所に座った龍くんの背後に、ドライアーを持ち、龍くんの髪の毛に手をかける。





貴方「熱かったら、言ってよねー？」


芥川「ん、もう乾いたのでは？」


貴方「いや、まだだから。」





ったく、龍くんはどれだけせっかちさんなのよ。と呆れながらも、大人しく私に髪の毛を乾かさせてくれる龍くんを、不意にも可愛いと思った。





中原「すげー、ガキの世話してるみてｪ。」


樋口「先輩、気持ち良さそう……！」

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