【銀魂】せーりゃくけっこん°

追い出された夜兎夫婦 ページ9

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ーーと、言う訳で推しの強い素敵な姉御＆大勢の仲居さん達によって、夜兎である筈の私達は二人して追い出されたのであったが。






｢……どうするの、神威｣

｢京の町を楽しむんだろ？｣

｢そうなんだけどさ……具体的に｣

｢江戸すらまともに知らないのに、俺が分かるわけないよ｣






観光等という慣れない事をするのは私も神威も、初めてで、それはつまり二人とも京の町にはあまり詳しくないという事だ。
歩けなくは無いけれど、何かオススメがあるかと聞かれれば聞かれれば、答えは否なのだ。






｢何も行く所が無いなら腹拵えしない？お腹空いた｣

｢腹ごしらえ？船の中でもあれだけ食べてたのに？｣

｢あんなんじゃ全然足りないよ｣






私は眉をひそめて尋ねたけれど、神威は当然のようにそう言ってのけた。
まあ確かに、何か思いつく事がある訳でも無ければ、特に予定が組まれている訳でもない。






｢…分かった。じゃあ、行こう｣





やりたいようにすればいいか、等とこの時軽々しく神威の提案を承諾してしまったことを、私は後にとてもとても後悔することになるのだが……今の私はまだ何も知らない。

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