失恋確定演出【宮侑】

失恋確定3 ページ4

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「「 きゃああああ！宮くーん！！」」


本日も相変わらず女子たちの黄色い歓声を浴びて侑と治は歩いていく。いつもの事だし特に何も関心を示さないけど、ほんとすごいよなーバレー部。北先輩も角名くんとかも大人気よねー


ちなみに私はそんな登校している侑と治のちょっと離れた後ろを歩いている。人通りが多くなったら彼らの隣は歩かない。女子こわいもん。



in教室



「おーい、A、おはようさんってどないしたん、その指！」


「おはよーしぃちゃん」


彼女の名前は 神崎 海
海だからseaってことでしぃちゃん、私の高校入ってからの友達


そして"どないしたんその指"と言われた私の指には包帯が巻かれている


「昨日の夜、料理して包丁使ってる時に侑が驚かせてきたの。そんときに私ガチでビビって包丁持っている手を食材ではなく私の指に下ろしちゃった」


「アホみたいな話やん」


「ね。それで流石に危ないでしょって私怒ったら、"侑がそんなんでビビんなや！"って逆ギレしてきて結局喧嘩になった。あいつが悪い」


「宮くんも大概やけど、あんたも割とそういうとこあるよね」


「失礼な。それで朝からろくに話さず学校来た。治はいつもの事だから心配すらしてくれんかった」


昔から私と侑は喧嘩ばっか。治とはあんましない。なんでだろ

そして、ちら、と横目で侑の席を見やるとむすーっとして机に突っ伏している


「とっとと仲直りしいや、、でもいつもならすぐ仲直りしてんのに、なんで今回はまだなん？」


「腹いせに今日は治だけに弁当渡した」


「それが1番悪いやつやろ」


結城家と宮家は変わりばんこで弁当を作っている。どうしてそうなったかは忘れたけど昔からだから何も変には感じない。そして今日は私の番というわけだ。

侑の分も作っているがまだ渡していない。あいつが謝ってくるまで絶対渡さないんだから、バカ


「ほんまどっちもどっちやなぁ」

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