失恋確定演出【宮侑】

失恋確定14 ページ15

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「しぃちゃんが驚くのも無理はないんだけどさ、流石にもう諦めないと迷惑じゃないかなって」


「そんなこと、」 「あると思うの」


だって、お弁当を幼馴染の女子が作ってるのって相手から見たらどうなのって感じだし、ましてやその幼馴染が恋心を抱いているとか、引くでしょ流石に。


侑に好きな人ができても、今まで恋人にならなかったのは私みたいな近過ぎる存在があったからなのかもしれないと今更思ったんだよね。


今まで想ってるだけならいいだろうって思ってたけど、それが駄目なんじゃないかって


「でも、あんたが応援することはないんやないの？」


「うーん、侑に恋人ができないと私ついつい未練とか残りそうだし、とっとと侑に恋人できた方が私も諦められるかなって」




まったく、私ってばなんでそんなことに早く気づかなかったのか。拗らせちゃってさ、馬鹿みたい




「前に、しぃちゃんが新しい恋見つけたら、って言ってたでしょ？それだよそれ。そのために完全に諦めるの！」



「無理、してへん？」



「してないよ。自分でもびっくりしてるくらい。私、なんだかんだ侑に好きになって貰えないかなって期待してたんだよね。だから今回ああ言われてやっと夢から醒めたみたいな？今までアドバイスとか聞かれても適当に流してたけど、今度から親身になって考えるようにする」



「Aがそう言うならええけど……」



多分時間はかかるんだけどね、それでも、やっとこの想いとおさらばしなくちゃ


もうこんなシリアス展開終わりよ。ヒロインは好きな人への未練を断ち切り、新たな恋をしてハッピーエンド。もしかしたらもっと素敵な王子様かもしれないじゃない。とにかく、



宣誓、


私、結城A、新しい恋をします







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なんかさっぱり宮侑オチの気配がしなくなってきた

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