失恋確定演出【宮侑】

失恋確定13 ページ14

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「しぃちゃぁーーーーん！」



「A!?戻ってきたんや！ほんま良かったわぁ」



「えへへ、まあね。私のエデン(数学)が待ってるし。いやー心配かけてごめんねーしぃちゃん」



「何言ってんや！謝んなくてええって」



なんともなさそうで安心したわ、なんて言うしぃちゃん。女神のように優しいんだから


あの後私は北先輩に励ましのお言葉を頂き完全回復し帰ってきたのだが、慰められたなんてちょっと恥ずかしいから、しぃちゃんには秘密

それより、、

「いやー午後の授業別クラで良かった」


「A、宮と顔合わせづらそうやしね」



そう、侑とは午後の授業では顔を合わせないのだ。ラッキー！

でも、明日の朝には絶対会うんだから謝り方考えとかないと



「てかAはもう宮に怒ってへんの？」


「やっだ、しぃちゃん、私のこと心配してくれてんの？流石私のかれs」


「真面目に答えんか、A」



いつになく真剣なしぃちゃん。久しぶりにこんなしぃちゃん見た

しぃちゃんは、ふざけているように見えて(失礼)、物凄く人のことをよく見ている。ちなみに私が好きな人が侑というのもすぐに気づいた。怖い。しぃちゃんには気持ちを隠すのが難しい。だから、下手な嘘つくよりもちゃんと真面目に私の気持ちを話すのが先決ですな


「あのね、しぃちゃん……」




私は今怒ってないし、さっきは感情的になり過ぎたと反省してること


泣いたのは侑にそう思われてたんだと知り悲しくなったこと


でも今はよく考えれば侑の言うことは正しい点もあったということ



を伝えた。



そしてもう1つ、



「私ね、 侑の恋、応援しようと思うんだ」



「そっか……………………は？今なんて？」



「ん？いやいやだから、侑の恋応援しようとおも 「はあ！？」 え？そんな驚く？」



わなわなと怒りに震えているように見えるのは私の気のせいだよね？



「あんた正気!?10年間の片思いを諦めるん!?」


「いや、諦めるってのは少し早いけどまあそういうことかな」


まず、10年間片思いし続けるってのもどうなの、私


「なんで、」


「しぃちゃんが驚くのも無理はないんだけどさ、流石にもう諦めないと迷惑じゃないかなって」

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