王子×エース14 (ページ30)

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『ﾊｯﾊｯ…ﾊｯﾊｯ…ﾋｭｰｰ…ﾋｭｰｰ、、』

知「涼介？涼介！ちょっ、もう！！
わかんないって僕じゃ！！A！！！！いい加減にして！！！！！」

「…でも、俺が近づいたら、逆効果だよ…」

俺を襲う絶望感。苦しそうな涼介がすごく遠くにいるみたいで、変に冷静になってしまう。

知「っ！！でもっ！！」

「、、まず座らせてあげて。」

知「え…？」

「その姿勢じゃダメだから。寝かせちゃだめ。座らせて。」

知「こう？」

　
「吸って…まだ、、はいて。ゆっくりだよ。吸って…まだ吸って、はかない、はい、はいて。

・

・

・

・

大丈夫？」

知「はぁーーー、焦った…」

『、、、、、、』

「…帰ろう。一緒に居たくないなら、俺が出てくからさ。涼介家にいなよ。」

知「なに言ってんの、」

「だから、家帰ろうって…」

知「りょーすけー？Aが帰ろうって！言ってるよ！」

『、、、、ぅん』

「おいで。」

『、、、、ﾄｺﾄｺ…』

「じゃあね、本当にありがとう。ごめん、迷惑かけて。」

知「いい、また今度話す。今日は早く帰りな。」

『…ﾊﾞｲﾊﾞｲ』

知「ばいばい、気をつけてね」

手こそ繋いでいるものの、会話もなく、とても苦しい時間が流れる。

元は涼介がなんか、俺のこと避け始めて、でも原因聞いてもわかんなかったし、謝ったし…

それで、涼介がマサと買い物に行くから、俺も裕翔と出かけて、帰ってきたら怒ってて…

侑李に考えてること全部話せって言われて、話した。
けど、結局追い詰めちゃっただけ。

はぁ…どーしたらいいの？

ｶﾞﾁｬ

『、、、、、』

「…あのさ」

『、、、。』

「俺、今日は一旦、どっかホテル泊まるね。

俺いない方がいいでしょ？」

『…え。』

「本当、ごめん。涼介のこと、追い詰めるつもりも泣かせるつもりも、嫌な思いさせるつもりも本当になかった。

ごめんね…じゃあね」

『、、まっ！泣』

「ごめん。」

『…やだっ！』

「…え」

『やだっ、行かないで泣』

「…いいの？」

『だめっ、泣待って…まってよ、、泣』

「わかった、わかった。一回リビング行こっか。
ぎゅーしてもいい？」

『…ん、泣』