逆らった331回目 ページ32
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「でも多分、あの人たちは執拗いですからね、根はいい人達だから時間はかかっても打ち解けそう」
赤「確かにそうだね。実際そうだったし…ちっ」
「 舌 打 ち 」
赤「ごめんつい…
それで、どこまで話したっけ?」
「打ち解けれたところまでです」
赤「そうそう、その日から毎日Aのお見舞いしたんだよね」
「毎日!?」
赤「うん、だって春休みだったし、暇だったし」
「それでも毎日って…えぇ…」
少し引きながら言ったら、それを可笑しそうに笑った
赤「純粋に、Aと話すのが楽しかったんだよ
時間を忘れるくらい、本当に楽しかった」
感慨深くそういう赤葦さんの横顔は、えええぇこっちの私何者なの?って思うくらい優しいものだった
赤葦さんをこんなに優しい顔させるほどの能力の持ち主…恐るべし私じゃない私
赤「まぁでも、その内容はほとんどトビオってやつとバレーの話だったんだけど」
「…飛雄と、バレーの話…」
赤「そ、影山とバレーの話」
「…私、どんなこと話してました?」
赤「そんなに覚えてないけど、一分に一回は影山の名前が出てたのはもう鮮明に覚えてる」
「そんなに!?」
赤「うん。それで、Aがそんなに自慢げに話す人だから凄いやつなんだろうなって思ってさ
Aの一番はトビオっていう子なんだって
なんかそれが気に食わなくて、Aに言ったんだ
必ずそのトビオって子を超えるセッターになるーって」
「…それじゃあ、赤葦さんがバレーやってる理由って」
赤「影山に勝つため…って言いたいところだけど、その時は口だけで全くバレーはしなかったんだ」
「…え、違うの?」
私がそう聞いたら、赤葦さんは眉を下げて笑った
赤「だってその時は病院に行ったら当たり前のようにAがいたし、何よりもその時間が一番大事だったからバレーには全く手がつかなくて」
へぇ…じゃあ、なんで赤葦さんはバレーを…?
赤「数ヶ月経って、もちろん蓮とも会って、三人でお祭りに行くことになったんだ
それがこのお祭り」
「…」
赤「その日はたまたま花火の打ち上げもあったから、穴場を見つけて三人で花火を見たんだ」
歩いていた足をザッと止めた
赤「その穴場ってのがここ」
赤葦さんがそう言った刹那、視界の端に何かが映りこんだ
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霸留(プロフ) - お稲荷寿司。さん» ツッキーの浴衣姿は見た瞬間鼻血出る…(( 大丈夫です、私既に家族全員にどん引きされてるんで仲間です←何が大丈夫なの… ペース早い方って言われて安心しました笑 応援ありがとうございます!励みになります!!頑張ります!(イケヴォ) (2017年10月10日 0時) (レス) id: 9ab1ebf13e (このIDを非表示/違反報告)
お稲荷寿司。 - やっべぇツッキーの浴衣姿想像してたらニヤけてた.....待って弟引かないで← 更新ペース早いと思います!これからも陰ながら応援しますぜ!(イケボ) (2017年10月9日 22時) (レス) id: e5db7c98c8 (このIDを非表示/違反報告)
霸留(プロフ) - みるくさん» 絶対かっこいい…!!(確信)ありがとうございます!頑張ります! (2017年10月9日 20時) (レス) id: 9ab1ebf13e (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - ツッキーの浴衣姿とか考えただけでやばいです(*ノдノ)更新がんばって下さい!! (2017年10月8日 0時) (レス) id: 0d22afd88f (このIDを非表示/違反報告)
霸留(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます!好きって言ってもらえて光栄です笑 オチはまだまだ未定です どのキャラとも引っ付けたくて迷走してます…オチ決めするときは読者様の声も参考にしたいと思ってますので、御手数ですがそのときにまた意見をお聞かせください! (2017年10月7日 1時) (レス) id: 9ab1ebf13e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霸留 | 作成日時:2017年8月17日 23時