36話 ページ36
お待たせ〜、といつも通り駅前で待ち合わせをしたアタシたちは、これまたいつも通り最寄りのカフェに入って、いつも通りアタシはココア、スナがコーヒーを頼む。
ここまでは、何も変わらへんアタシらの休日。
「…本当に、前と何が違うの？」
「アタシが聞きたいっちゅーねん…」
今回は、相談する内容がちゃう。
前まではアタシの片思いを相談しとったけど、今回からは付き合ってからの相談になりそうや。まぁいわゆるノロケ話ってやつやな。
…ま、ノロケられる話があればええんやけど、あいにくアタシと宮の間にそんな甘い甘い恋の話なんてなく、普段通り。
「なんか高校時代もあったよなぁ…宮って好きな子と付き合っとったことないんちゃう？」
「まぁ、確かに高校時代は別に好きでもない子と付き合ってたね。好きな子はいたみたいだけど」
「えっ！？」
そんな話知らんでアタシ。
いや、全部を話せとか面倒くさい女みたいなことは言わんけど。
ちょっとくらい話してくれたってええと思わへん？…あ、そういう話すらせーへんから今スナに相談しとるんやった。
アタシの相談事なんてその瞬間どうでもええことに変わって、アタシはスナから“学生時代の宮の好きやった人”について聞き出すことに徹する。
気になるやん、仮にも今の彼氏の元好きな人。
え？彼女の方？全然興味ないし、アタシ相手知っとるし。
あれや、隣のクラスのマドンナ的存在やった子。名前は…思い出せへんけど、あの子。テニス部やろ。
あかんなんも覚えてへんわ、興味なさ過ぎて。
そもそも学生時代は“宮兄弟”と言う存在が本気でどうでも良くて、同じ部活やったからたまたま絡んどっただけやったし…なんならお互い異性として見てへんかった自信がある。
それが今やカレカノやで。人生何があるかわからんな。
「スナは彼女とかいらへんの？」
「なに、突然先輩ヅラかましてくるじゃん。いらないよ、しばらくは」
「なんで？」
そう聞くと、スナは少し考えた後、最近失恋したから、と言った。
嘘やんそう言うことは最初に言ってや。アタシ無神経なやつみたいやんか。
なんかごめんな、と言うと、スナはAって鈍感だよね、と返してくる。なんでやねん。
確かに…まぁ、無神経やったとは思うけど、それはスナがアタシに教えてくれへんかったからやん。
アタシは話を変えようと試行錯誤し、とりあえずまた話を戻した。
「どう思う？宮」
「…それ、飽きられてるんじゃない？」
「飽きッ…えっ」
付き合ってから、そんな経ってないし…そもそもなんもなかったやん！
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松々先輩(プロフ) - のんさん» ありがとうございます！！最近私生活も落ち着いてきたので、今日更新予定です！ (8月5日 17時) (
レス) id: 480ed93775 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 久しぶりにこの神作品開いたけどやっぱり神作!!主様のペースでゆっくり更新続けて欲しい!!まぢ応援してます!無理は禁物!! (7月31日 11時) (レス) @page45 id: 7e78e362e0 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 雷さん» 大丈夫です。ありがとうございます頑張ります！ (2022年8月12日 10時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
雷 - 松々先輩『ありがとうございます頑張ります』が癖になってますけど大丈夫ですか？ (2022年8月12日 10時) (レス) @page5 id: 1c759860fa (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - のんさん» ありがとうございます！頑張ります (2022年8月7日 0時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
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