3話 ページ3
「おーい、いつまで寝てんねん。起きや〜」
「…朝？」
「おん、そろそろ行かな最後まで回られへんで」
確かに宮の言ってることも正しいな…そろそろ起きて支度せなあかん。
連日の出勤、寝不足が続いていたアタシが起きたんは10時やった。久しぶりに8時間も寝たわ。
…あれ、アタシ昨日の夜化粧落としたっけ。
サーッと顔が青くなる。あかん、落とした記憶一切無い。
アタシの自慢の肌が…。
「あ、化粧落としといたで。Aスッピンでも全然顔変わらへんな」
「えっ、ありがとう…あんたええ旦那なるわ」
「暫く結婚する気無いねんけど」
確かに独身の時間は欲しいよなぁ、と話しながら着替える。
あんまり荷物持ちじゃ無いアタシは持ってる服はスーツ2着と私服上下それぞれ5着ずつ。
リュックに収まりきるほどの荷物で笑ってもーた。
「荷物取りに行かんでええん？」
「あぁ、もう服は全部持ってきてん。今家にあるんはテーブルとかそんなんだけや」
「荷物少なっ」
生活感ゼロやん、と言いながら車を出す宮。免許取ったんや、なんて考える。
まぁ1日のほとんど会社やったし、会社で寝泊りすることもあったから自然と家具使わへんようになってん。
大家さんには次の人が使ってもええように言っといたし、もう取りに行くもん全部取りに行ったから大丈夫やで。
ちょっと下着とかは欲しいねんけどな。内緒や。
「それじゃあ2つないと困るもんから買いに行こか」
「あんためっちゃ運転席似合うやん！やっば写真撮ってええ？」
「笑てんちゃうぞ」
助手席に座るとシートベルト締めや、と言って車は発進した。
安全運転やしなんか視界の隅に映っとる宮めっちゃカッコええし…なんなんホンマ。
窓を開けて肘をつきながら信号待ちをする横顔を見つめていると、ん？と少し眠たげな瞳と目が合った。
やっぱかっこいいなぁ、なんて思う。
「なぁ、アタシ宮のおにぎり屋さん手伝おか？」
「うーん…いや、ええわ」
「なんでやねん」
「A見てくれだけはええからな。絡まれたらあかんし」
「見てくれだけてなんやねん」
めっちゃ喧嘩売られてるやん。
着いたで、と言って車を出た宮はアタシがシートベルト外してるうちにドアを開けてくれた。
え、なんなんイケメンやん。
外に出ると、めっちゃ宮が目立ってるんがわかった。
まぁ学校でもキャーキャー言われとったもんな。確かに顔ええし…。
そんな宮の横を歩いてるのに、少し自慢げな気持ちが芽生えた。
彼女でもなんでもないんやけど。
───────
宮パワーすごいですね…91位ありがとうございます！
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松々先輩(プロフ) - のんさん» ありがとうございます！！最近私生活も落ち着いてきたので、今日更新予定です！ (8月5日 17時) (
レス) id: 480ed93775 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 久しぶりにこの神作品開いたけどやっぱり神作!!主様のペースでゆっくり更新続けて欲しい!!まぢ応援してます!無理は禁物!! (7月31日 11時) (レス) @page45 id: 7e78e362e0 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 雷さん» 大丈夫です。ありがとうございます頑張ります！ (2022年8月12日 10時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
雷 - 松々先輩『ありがとうございます頑張ります』が癖になってますけど大丈夫ですか？ (2022年8月12日 10時) (レス) @page5 id: 1c759860fa (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - のんさん» ありがとうございます！頑張ります (2022年8月7日 0時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
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