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〜3〜 ページ5

「?なんか女の子の匂いがするー!」
「凄い…!匂いまで判別できるんですね」


流石、十四松科の十四松属の十四松という動物だ。
犬の何倍鼻がいいんだろう、ちょっと測って見たい気もするけど闇を感じるから辞めとく。


背中を見た十四松は、コテンと首を傾げた後、「やきうー?」とあどけなく聞かれた。

え、やきうってそんなに危険な競技(?)なの?


ちょっとやきうしたいなー、とか思ってたけど今の一瞬でその気が失せたよ……。


「あ、君誰ー?チョロ松にーさんの彼女?」


「十四松!!」と真っ赤な顔をして否定するチョロ松も可愛いが、私は生粋の一松girl。

「ぃぃぇ……」と否定しようと口を開いた瞬間、カラカラと軽い音を立てて扉の開く音がする。


……誰だ?

ココは松野家。六つ子か、松代さんか松造さんだけ。(まだいるとか言わない。それはその他の部類よ)


「えっ……誰」


驚いた顔をこちらに向けるのは、我らが長男松野おそ松。
見て、かっこいいよ、お兄様。

「初めまして〜」と和んだ雰囲気を出して握手を求める。


すると、あちらもデレデレしたような感じで挨拶を返してくれた。
微かに香る煙草の臭いが鼻をつく。

煙草嫌いだけど、六つ子の吸ってたのだったらいけるかも……。


差別?うるせぇですよお黙りくださいません?


「あの、私AAって言うんですけど…ある事情があって、ここに住まわせていただく事になりまして……」


一応礼儀正しく言ってみる。
「あ、そうなの」とこれ以上は要求してこない様子のおそ松。やっぱ軽いな。


「あ、それとその…背中が、ズルムケでして……良ければ手当なんて、お願いできませんか…」


初対面でこれは失礼だ。
うん、そんな事わかってんだけど…。

チラ、とおそ松の顔を見ると、フリーズしていた。


あっ、どんだけ女好きでもベースはDTなのね……なんて可愛いの…。

キューンと胸が締め付けられる。コレが一松だったらきっとぶっ倒れて病院に搬送されていた。
この世界の住人でない、つまりこの国の国民でない私が、この国の税金を使って病院で診てもらうなんてことできないわけで…危ねえ。


多額の費用を払わなければいけないところであった、と言うことに真顔になる。

この世界でも私を雇ってくれる塾や家はあるのか、と不安になる。
働かないで置いてもらうのも、大人の女としてどうかと思うし……。

……仕事、探そう。あいにく知り合いなんて一人もいないので0からのスタートだが。

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松々先輩(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます!!これからお話は急展開…できればいいな、と思います!頑張ります!! (2020年10月5日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
月花 - すっっごい面白いです!頑張ってください! (2020年10月4日 23時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - Rain☆さん» ありがとうございます!!了解です!頑張りますね! (2020年5月14日 22時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
Rain☆ - 一松!!もう本当に尊いです!一番の推しです!更新頑張ってください! (2020年5月14日 14時) (レス) id: 3af4d419c0 (このIDを非表示/違反報告)
なー。(プロフ) - ですねー、おそ松さんも3期期待です! (2019年12月11日 18時) (レス) id: 13b122a5bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:松々先輩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年2月23日 23時

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