カラッポ【カラ松】

Thirty episodes ページ33

ただいま待ち合わせ中


私を含め四人で旅行に行くことになった

するとトト子は、「こうなったらお買い物ね！」と張り切ってしまった

何のだろうか、と思いつつ待ち合わせの時間きっかりに待ち合わせの場所にいる私はかなり律儀な方だと思う(なんたってトト子は待ち合わせの時間に間違いなく遅れてくるんだから)



「ごめぇんAー！待ったぁ？」
「待ったもなにも無いわよ…ところでどこに行くの？」
「買い物買い物♪Aはいいから着いて来なさーい」


トト子はいつにも増してご機嫌だなぁ……とため息を吐いて前を行くトト子の後についていく


しばらく話しながら歩いて行くと、可愛い可愛い下着専門店の前に


「……は？」
「A、前の職員旅行の時から思ってたんだけど、可愛い下着一つも持ってないだもーん！」
「え、えぇ……」
「どんな下着持ってるわけ？黒いスポブラでしょ、白いキャミソールでしょ……ピンクの可愛いフリルとか無いわけ？」

そんな動きにくい下着着けるわけないじゃない、と言うと、ジト目で見られる
何かおかしいこと言ったかな…


「まぁ……仕事するときはAはそれで良いと思うけど…それでもプライベートだからなぁ」

黒いスポブラ可愛いじゃん！と言えば、盛大にため息


「Aってもしかして、生まれたときに大事な物をお母さんのお腹の中に置いてきちゃったのかしら……」
「失礼ね。私だって女子力はあるわ！」


どこらへんが？と言われ、詰まる

確かにどこらへんだろう？




「それに、今回の旅行でカラ松君と何か進展あるかもしれないしね！」
「なっ…なっー！な、なっ！！」
「うふふ、顔真っ赤！」


あるわけないじゃん馬鹿！と言うと、Aよりかは馬鹿じゃないしー、と一刀両断された



「何か進展あったら報告ヨロシクね！」
「ないってば……あったらもうすでにキスの一つや二つ…」



ここまで言って気が付いた



私、今までカラ松とキスした事がない

恋人としておかしいだろうか？

付き合ってから何年も経ったカップルが、キスの一つもしていない事は



しかも私たちの場合、どちらかがウブ過ぎるわけでもないし、お互い嫌いなわけでもない


ただ、愛されていないだけ……？


私だけが好きなのは知ってるし、何となくこれ以上のことを望んでも意味がない事は察してる

それなのにまだカラ松と付き合ってるのは、私がいつまでもカラ松に

偽りでもいいから愛していて欲しいから

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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8

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