カラッポ【カラ松】

Twenty five episodes ページ28

「あー…っと、おそ松？あなた車には乗ってきてる？」
「あぁ、俺たちは全員車だけど。な？カラ松」
「………あぁ、そうだな」


良かった…おそ松が私に助け船のようなものを出してくれた…

ほっと内心安心して、ありがと、と笑ったあと教員皆に訊き終わった


なるほど、全員車と…

逆に車に乗って来ていない人を探す方が大変だ



大人だしね、まぁそうよね


「なぁに？ほっとした顔して」
「あ…トト子……そんなことないわよ…？」


でも暗い顔してる
そう笑うトト子が


…そうかな？私そこまでほっとしてる？

そんなの、私がカラ松と話さなくて良かったって言ってるみたいじゃない？

そんなことない

私、カラ松のこと大好きだよ？



「…私、好きだよ？」
「…………それを、伝えてみるべきなのかもね？」


ストレートに伝えてみるのも一つの愛の形でしょ？


そう言ったトト子に、そうかもね、と相槌をうった



「…今度、カラ松と話してみようかな……いつにすればいいかな？うっとおしがられない？」
「大丈夫よ、心配性ね。大丈夫。カラ松君はAのこと、好きだと思うよ？」


そんなわけない

だったら私の事、好きだって言ってくれるはずだもの


一回も言われてない

だから、ね？

そういうことなんでしょ？



「………カラ松が私を好き…かぁ……夢のまた夢かもね、それは。まぁ、夢くらい見ても神様は罰は与えないよね………」
「A…？」



元気付けてくれてありがとう、とトト子に言って、未だに親御さんと連絡のとれない生徒を一つにまとめた


大体の子は多分私ら教員が車で送るってことになる


「みんなー、ここに集まって！住んでるとこで分かれてね、ここ○○区」
「先生俺ら生きて帰れるー？」
「多分ね」


多分！？と騒ぐ生徒を静かにさせて親御さんを待つ
７時になっても来ない所は、最悪私らが送る

一人でも少ない方がいい



しばらく待って、最後に残った十数名


「もう７時ですよ、どうします？」
「はぁ……送るしかないんでしょうね」


ちなみに、私は車では来ていない
必然的に誰かに送られる形になる

「誰か送ってー？私今日だけ車修理出しててさ」
「なら俺が送るぞ？」
「え………」

すぐさま手を挙げたのはカラ松

凄くありがたいんだけど、車の中が異常に気まずくなるのは必至だ



「………なら、送ってって」
「了解だhoney」


断れるはずもなく、私は助手席に乗り込んだ



生徒たち、お願いだから降りないで

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• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
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