カラッポ【カラ松】

Twenty four episodes ページ27

「ねぇそろそろ行かないとおそ松拗ねてるんじゃない？」
「あぁ、そうだな…じゃあ行ってくるぜ」


あぁ、また好きだと言われない

私はこんなに好きなのに、どうして？


同じ大きさの愛は貰えないって知ってる
そんなこと、望んでない


それでも少しでいいから愛が欲しいって思うのはダメなの？


カラ松…空は永遠に続いてる




それじゃ、ダメ…？




「明日は晴れますか……？」



私はだんだんと薄暗くなってくる空を見る


雨が降る




「……はぁ、傘忘れちゃった」



屋上から出ると、窓ガラスにはもうすでにポツポツと雨が打ち付けている



「…これは…降るわね」



腕時計を見てもうすぐ放課後なのを確認する


「生徒たちが風邪引かなきゃ良いんだけど……放課後までに止んでないかしら」




そんな願いは虚しく、放課後になれば雨はザーザーと周りの音をかき消すように降っている

バケツをひっくり返したような雨、とはきっとこのことを言うんだろう


「……嵐だね」
「えぇ……生徒たちには体育館へ集合するよう伝えましょう」



突如現れた台風
天気予報見てくれば良かったかな


まだ直撃はしていないので、帰らせるなら今のうち
親御さんに迎えに来てもらう


男なんだったら歩いて帰れこの野郎って感じだけども、風邪引かれちゃ困るんで



「えっと、台風の影響で道が１５センチ下に沈みましたー」


そう言うと、すっげー！やらマジかよみたい！！と言うので言った奴の頭をとりあえずペシッと殴る


「死んでも知らないわよ？とりあえず体育館へ集合。五分以内に来なかったら一人で帰らせるからね」
「えーセンセーと帰れんの？」
「親御さんに迎えに来ていただきます。いらっしゃらない場合は送るけど」


ゾロゾロと廊下を歩く男子生徒
隣のクラスの担任、トド松と一松は私を見て大変なことになったね、と笑う


「ところで全員車乗って来てるよね？」
「僕はね。一松兄さんは運転めんどくさくて来てないんじゃないの？」
「いや、電車で人と一緒とか無理だから……いつも車通勤だよ」
「え、嘘初耳」



体育館に着いた途端、教頭に先生でどれくらい車が用意できるのか調べろと言われる
クッソあのハゲ親父、いつもめんどっちぃ作業渡しやがって覚えてろよ



「あ、トト子ー、車ある？」
「私はあるわよ？」
「あ、A先生僕持ってます」
「蠧魚(しみ)くんあり、っと」


おそ松知らない？と聞くと、カラ松くんと話してたわよ？と言うトト子

……カラ松かぁ

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
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• 全体運: ★★★☆☆

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