カラッポ【カラ松】

Nine episodes ページ11

「なあシンデレラって言われへん？」
「…………い、言われません…」


なんだこいつは、と上から下まで丁寧に眺める
いや、なんだこいつ


「あ、じゃあ天使なん？」
「あー、はいはいそうです」
「天国は大忙しやろな…あんたと言う天使が地上に逃げてしまったんやから」


気色悪、と思ってきた
顔を歪めていると、そんな顔も可愛いなぁと言われた

いや、いやいやいや


「おい、やめてくれないか？俺の彼女だ」
「！カラ松」


遅いよーと言いつつとても嬉しい
『彼女』だって言ってくれたし


「honey、お前も気をつけろ」
「…そうね、ごめんなさい」

すぐさま謝ると、手を引かれて人混みに入る

「え、カラ松…！？」

カラ松は一松同様、人酔いしやすく人混みがあまり得意じゃない
だから今日の待ち合わせ場所も人があまり来ないところにしたのに…

「い、いいの？人混み嫌いじゃ…「それよりもhoneyの方が大事だ」…え？」
「honeyは俺のことを気にかけ過ぎている。だから今日の待ち合わせ場所も人の少ないところにしたんだろうが、honeyは美人なんだから狙われやすい」

はい！と返事をすると、フッ、と微笑むカラ松

「じゃあ行くか。どこに行きたいんだ？」
「わ、たしは……」


どこに行きたいんだろう

「…私、カラ松と一緒だったらどこでも良いよ？」

その時


「ああぁあ！！！俺もAみたいな美人に同じこと言われてぇええぇえ！！！」
「しっ！おそ松兄さん静かに！」
「えー？A頑張ってんの？」
「猫のとこ行かない？」
「お前ら応援する気ないだろ」


ん？聞き覚えのある声が聞こえてきたんだけど


「もういいや、この際出ない？」
「あ、おそ松兄さん…！」

え？とカラ松と一緒に振り返るとニマニマと笑うおそ松が

「……は？」
「なぁそこの綺麗なお姉さん！俺で妥協しない？」

妥協って…どこまで自分を下げてるんだ…かわいそうに

呆れた顔でおそ松を見る
顔は…整ってる方だ


「もう！出てっちゃったらダメじゃん！」
「やきうするっすか！？」
「俺バットね」
「何勝手に出てってんだクソ長男！！」

あとからぞろぞろと揃うメンツ
流石と言うか阿呆と言うか…

「あ！先生じゃん！」
「…？あ、あら、田中くん…」


同じ顔が六つあるという驚異が起こっているので周りがざわめき、生徒に会ってしまった

「なんで松野先生と一緒にいるんですか！？」
「あ、俺とA付き合ってんの！」

そう言っておそ松が肩を抱き寄せてきたのでみぞおちに入れておいた

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

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あずきいろ

ラッキーナンバー

8

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X

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