雫が二十六粒 ページ28
凛side
眩しい、、、。
目を開けるともう朝日が顔を出し、街を照らし部屋の窓から私の顔にまで降り注いでいた。
「朝、か。、、、はぁ、だっる。」
身体を起こし、ふんわりと広がる黒のスカートにカッターシャツ、少しダボッとする上着を着る。
最初はスカートの下にズボンを履かなかったから少し違和感があったが、もう大分なれた。
鏡の前に立ち、顔色を見ると昨日のことで色々とあり三時間ちょい位しか寝ていなかったからか、少し顔色が悪い。
中也にも今日は休めって言われたけど、そういう訳にはいかない。
私は今度こそあの子を護ると決めた。
だから、せめて、"此の世界があの子を消そうとしている"今だけはあの子から離れる訳にはいかない。
「ハァ、、、、。」
さてと、演技しますか。
ーーー
ーーーーー
「おはようございまぁすぅ。」
あー、気持ち悪い。
ぶりっ子に良い思い出無いんだけど、私。
まぁ、あの子の為だから頑張るけどさ。
、、、て、あれ?
殺気、よし
舌打ち、よし
鋭い視線、よし
A、居ない?
おかしい、最初の三つまでは何時も道理なのに最後の一つが何時も道理じゃない!!←←
、、、というより、マジで今あの子から離れるのは危ない。
遅刻か?
一応誰かに聞いてみるしかない、か。
太宰さん、(目で)殺されかけた
国木田さん、無視された
敦くん、無視された
鏡花ちゃん、無視されソッと刀を首に持っていかれた
谷崎さん、無視、、、だろうな
ナオミさん、逃げられた
賢治くん、まず居ない
あー、乱歩さんに聞くか。
そういや最初からそうすれば良かったじゃん。←←
「乱歩さぁん。」
「Aなら今日は休みだよ。昨日鉄鋼が上から落ちて危なかったからね。」
、、、はっ?
「ちょっ、乱歩さん!それをこいつに言わなくたって」
いきなりしゃしゃり出てきた太宰の襟首を鷲掴みにし、引き寄せた。
「彼奴は!Aは無事なのか!!??」
「はっ?」
「無事なのかって聞いてんだよ此の女誑し包帯無駄遣い装置!!!」
太宰が私の先程との違いように驚いているがどうでもいい。
それよりも、
「無事だよ。与謝野さんにすぐ治してもらったからね。」
そう答えた乱歩の言葉に、取り敢えずホッとし、太宰さんの襟首を離した。
良かった、、、。
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狼狐(プロフ) - 必殺!一気読み!!▼狼狐は一気読みを繰り出した▼ ←マジです。1時間で読み終えました(遅)感動し過ぎで泣きました。最初悪女に成り切れない悪女ってどゆこと?って思ってましたがこーゆーこととは・・・・!納得です★あぁ、続きが見てぇ・・・ (2022年2月12日 17時) (レス) id: 563f93d61f (このIDを非表示/違反報告)
つくも(プロフ) - 感動のあまり、涙が……泣けました。コレってアニメ化しないんですか?(冗談です)続編が見たいです。あ、でも、コレで終わりってなるのも味的に良いかも……うあ、でも…………見たい!見たいです!!! (2021年7月3日 15時) (レス) id: 3b5cd0d846 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 味付けのりぃさん» そう言って下さり有り難うございます! (2019年8月9日 13時) (レス) id: 4f3f949d42 (このIDを非表示/違反報告)
味付けのりぃ - あああぁぁぁ…まじで涙出たぁぁぁぁ…いい話すぎる(?)この作品を作ってくれてありがとうございます…!こんなん泣くしかねーわ(( (2019年8月9日 1時) (レス) id: cae02b46bd (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 557*ココナさん» この作品を読んで下さり有り難うございました!! (2019年7月29日 13時) (レス) id: 4f3f949d42 (このIDを非表示/違反報告)
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