吉野順平ガチ勢が原作をぶっ壊す話2

賑やかなのはいいけどいちゃラブお泊まりとかちょっと期待してたんだけどな！ ページ19

ボクらは今、嵐山付近の旅館へと来ている

景色もよく、部屋も運良く空いていたので

早速予約をした、したのだが……


｢お前が師匠の恋人か！！俺は東堂葵だ！！俺からすればお前は兄のようなものだな！｣

｢な、なんですか急に……！僕貴方と初対面ですよね？！？！｣

｢メカ丸と加茂さんは来ないんですね〜……｣

｢なによ三輪、もしかして寂しいの〜？｣

｢ち、違っ！｣

｢へぇ、吉野がスランプになるくらいだからどんなのかと思ったら…意外といい面してんな｣

｢高菜｣

『あ、はは……ハジメマシテ…』


東堂くん、三輪ちゃん、真希さん、棘くんが新たに加わり

結局大部屋を京都校女子達が

真希さん、野薔薇ちゃんが1部屋

恵くん、棘くんが1部屋

東堂くんが1人部屋

そして……順平とボクで大きめの部屋をひとつ使うこととなった


『って事で、今日そっちパンダさんと五条さんしかいないから』

｢[何それ？！俺だけひとりぼっちにするなよ〜！]｣

『だからあのくそ目隠しとかわいいパンダがいるって言ってんでしょうが、んじゃばいばい』


五条さんに連絡をする気にはなれなかったため、悠仁くんに連絡を入れれば

案の定残念がっていた

まぁ……交流会が終わったら誘ってあげようかな

そんなことを考えて電話を切り、ベッドに寝そべると、順平が部屋に入ってくる


『お、服とか買えた？』

｢うん、やっぱりちゃんとしたところだと手ぶらで来ても最悪買えるようになってるのがすごいね…あ、それとこれ代金……｣

『あぁいいよそんなの、急に泊まらせちゃったし気にしないで』


そう言って手を押し返せば、順平は困ったようにした後にそっと手を引いてくれた


『そういえば、ここ温泉もあるみたいだし、大風呂の方行く？』

｢ん〜どうしようかな……Aは？｣

『ボクは部屋にある露天風呂で済ませるよ』

｢じゃあ僕もそうしようかな｣


順平が何気なくそう言った

あれ？それってつまり、そう言う…


『違ったら…悪いんだけど、もしかして…一緒に入ろう……とか…』


ボクの言葉に順平は少し固まったあと、すごい勢いでボクから顔を逸らす

これはしくったなとすぐに｢じょ、冗談だよ！｣と訂正するが

順平は一向にこちらを見てくれない

どうしたものか、そう思っていたその時

彼の放った一言で、ボクは彼同様に固まることとなった


｢Aが……いいなら、入ろう……｣

『……へ…？』

妖艶奈想ノ人→←尾行するのはいいとして会話まで聞くのはやめてくれ

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