やっぱりあいつだけは始末した方がいいと思うんだ ページ17
京都といえば!という王道スイーツから和菓子まで
さすが清水の近くと言うだけあり、坂道にそって立てられた店は種類豊富だ
たまにすれ違う舞子さんのような人はどこかで働いている人なのだろうか
そんなことを考えているとふと、順平がとある店の前で立ち止まった
京都のお土産ランキングでも上位を飾る抹茶バームクーヘンのそのお店で
順平くんはふと呟く
「これ…お土産に買っていこうかな、母さんと虎杖くんに…」
『凪さんかぁ、元気にしてるかなぁ…』
「よく電話かかってくるけど元気そうだよ、週末は顔見せろ!ってうるさいけど…」
『良い母親じゃん』
それにしても虎杖くんとも全然会ってないなぁ……彼無駄に距離近いし
順平と離れていた間になにか変な事が起きていないといいが…
「Aはお土産とか買わないの?」
『ん〜買ってもいいんだけど渡す人がいないんだよなぁ』
「あっ、そっか……ごめん」
『えっ、謝らなくていいよ?!』
「いや……その、お父さん…海外にいるんだっけ…」
『あぁ〜…そっちね』
どうやら彼はボクが1人で生活を送っていたことを気にしていたらしく
そんなことを謝ってくる
だがボクとしては父親の顔なんてこの体になってから見た事もないし
毎月振り込まれる生活費を受け取る以外は全く交流がない
かと言って交流を望んでいるのかといえばそうでも無い
『ボクは意外と気に入ってるよ、今の生活』
ボクの言葉に順平は顔をこちらに向ける
少し不安げに揺れるその黒い瞳は、やっぱりいつ見ても澄んでいる
『凪さんに優しくしてもらって、順平が隣にいてくれて、強くなるために特訓してくれる人がいて、ボクは好きだな、この生活』
「……僕も、Aと一緒に居られるのは楽しいよ…特訓はちょっと厳しいけど、でも、僕もAの隣に立てるくらい強くなりたいから」
普通の高校生ならまずこんなことは言わないだろう
けれどきっと、順平もボクも求めているのは普通の生活では無い
自分が自分でいられて、一緒にいたいと思える人が隣にいる
そんな生活が、ボクらにとっては心地いいのだろう
「あ!そういえばこれ…」
『あれ、これボクのスマホ?』
「うん、新幹線乗る時に五条先生が」
順平に渡されたスマホを受け取り、その画面を開く
その瞬間、浮かび上がったロック画面の
「写真はいいとしてボイレコはやばいから消しといたよ☆ GTG五条悟より」といメッセージに
殺意が湧いたのは致し方ないと思いたい
尾行するのはいいとして会話まで聞くのはやめてくれ→←それは期待していいのか?!いいんだよな!?
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紅丸(プロフ) - arnkm46561さん» リクエスト承りました!何件かリクエストが溜まり次第一気に書かせていただきます! (2021年3月9日 7時) (レス) id: c6adbfb1eb (このIDを非表示/違反報告)
arnkm46561(プロフ) - リクエスト失礼します! 一つ目 夢主くんの女体化&猫耳 が見たいです!無理なら構わないです! (2021年3月9日 7時) (レス) id: 01b2c0f9b6 (このIDを非表示/違反報告)
垢なし - 自分も何週間前にありました!。吐きそうなくらい緊張しました!((おい。受験頑張ってください! (2021年3月4日 21時) (レス) id: 5f562d56d2 (このIDを非表示/違反報告)
うんうん - いってらっしゃい!です!私は来年ですが頑張ってください! (2021年3月4日 20時) (レス) id: 64517bd580 (このIDを非表示/違反報告)
武闘派インドア(笑)(プロフ) - 私もです!!お互いに頑張りましょうね!! (2021年3月4日 19時) (レス) id: a437784ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅丸 | 作成日時:2021年3月1日 20時