008 赤葦京治の胸の内 ページ9
赤葦side
赤葦「すみません。俺までご馳走になってしまって。」
じいちゃん「いいんだよ。京治くんにはいつもAが世話になってるから。それに今日は収穫したばっかりの野菜もあるし。」
Aと一緒に帰って別れる時のことだった。
ちょうどAのおじいさんと出会い、晩御飯を食べていかないかと聞かれたので、お言葉に甘えて付いてきて今に至っていた。
じいちゃん「今日は鍋だからね。今Aが準備してるから、ちょっとまっとってや。」
そう言って こんなものしかないけど といい俺にオレンジジュースを渡して腰掛けるおじいさん。
じいちゃん「たしか……梟谷に行ったんだろ?バレーは楽しいか?」
赤葦「すごく楽しいです。」
そういえば、久しぶりにおじいさんと話したかもしれない。
たしか、最後に話したのが高校入学の直後だったはず。
ちょくちょく見かけてはいたけれど、特に会話する事はなかったし。
じいちゃん「そりゃよかった。エースに憧れて入学して、2年で副キャプテン、しかもセッターでエースを支えてるってねぇ。京治くんは凄いな。」
赤葦「それほどでもないです。ただ……俺が木兎さんの力を引き出せるポジションにいられることは、すごく光栄だと思います。」
じいちゃん「そうかい。そりゃよかった」
そういって、おじいさんはニコッと笑いながら缶ビールを開けた。俺も缶の蓋を開けて、ジュースを飲む。
じいちゃん「ところでさ」
ビールを一口飲んでからおじいさんは俺に問いかけてくる。
じいちゃん「京治くんはAと付き合ってんの?」
赤葦「ぐっ、、、」
思わず俺は飲んでいたジュースを吐き出しそうになる。
赤葦「……付き合ってません。」
じいちゃん「ほぉ。京治くんがいたら安心なんだけどね。まぁそこら辺は2人の自由だから。」
おじいさんな目を細め、思い出に耽るような顔になる。
赤葦「こうやって話して、一緒に食事をして、隣にいられる方が俺には合ってると思うので。」
じいちゃん「……そうかい。辺なこと聞いて悪かったね。」
『2人とも何話してたの?』
赤葦「うぉっ」
急に後ろから現れたAに驚く。
『鍋、できたよ。』
じいちゃん「よかったよかった。じゃあ、食べようか。」
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伊勢 舟彦 (いせ ふねひこ)
通称じいちゃん。郊外の土地を使って野菜の出荷などを行ってます。
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名無し60145号(プロフ) - 面白かったです (4月14日 0時) (レス) id: 36ec4df090 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - ちょー面白いです!!ずっと追わせていただきます!!応援してます!! (4月1日 19時) (レス) @page28 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
( •∀︎•` ) - 文章が詰まりすぎて読みにくいです。もう少し行間空けたほうが読みやすいと思いますよ。 (3月29日 8時) (レス) @page5 id: fc8af0127f (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 読んでいてとても面白かったです‼︎更新待ってます‼︎‼︎頑張ってください‼︎ (3月27日 12時) (レス) @page21 id: d6d89fc12c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:裏翠 弥霖 | 作成日時:2024年3月5日 8時