004 百人力 ページ5
「じゃあ頑張って練習するわ」
『へいへい』
先輩の原稿を聞いている間に、ネットを張り終えた私は、シャトルも出しておこうと倉庫に向かう。
「今年も大会出ないのか」
『出ません。』
倉庫に入る直前、佐紀部長は聞いてきた。
振り返ると目が合った。……そんなに悲しそうな顔しないでくださいよ。
自分勝手なことだってわかってるけど、部長が悲しそうな顔することなんて、ひとつもないじゃないですか。
「Aがいたら、百人力なんだけどなぁ」
『わかってます。』
「所詮人の気持ちだし、ヤならやらない方がいいのかもね。まぁ、いつでも待ってるけど!!!」
すこししんみりした雰囲気を破るよう、先輩は優しく強く、そう言った。
「お願いしまーすあ、ひまり先輩とAじゃん」
『文』
入り口から文と他の部員たちが入ってきた。
「A!友達出来た!?」
「そうじゃん。Aこのままじゃボッチじゃん。バド部の廃部より危機的だよ。」
『廃部しませんよね!?』
何故か私の友達状況を心配されてしまった……私そんなんじゃないし、、
というか、え、流石に来年廃部とかはないよね、、、?
「隣の人にガン飛ばしてない?」
私の変な心配をよそに、冗談混じりで文は質問してくる。
『飛ばしてないわ。でも隣の席の人とは仲良くなれそうだよ。孤爪くんもゲーム好きっぽいし、面白いし、いける気がしなくもない。』
「こずめ」
文は頭にはてなマークが浮かび上がるような顔をして、理解が追いついていなさそうだった。
「黒尾のとこのプリンヘッド」
部長が補足する。
『プリンヘッドです。』
「一年の途中でパッキンにしてきた子ね。」
『うん。』
思い出したらしい文と部長は、確かにAもゲーム好きだしね。と納得し合っている。
(明日、何のゲームやってるか聞こ。)
私は密かに孤爪さんに話しかけることを決意した。
――――――――――――――――
白雲 文(しらくま あや)
高2、バド部部員。
髪の毛はピンクっぽい茶色?おさげ三つ編みを円状にした髪型。ポンデリングが両サイドについてるみたいな。
好物はポンデリングです。
動くたびに揺れてるから邪魔だと思う(A談)
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名無し60145号(プロフ) - 面白かったです (4月14日 0時) (レス) id: 36ec4df090 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - ちょー面白いです!!ずっと追わせていただきます!!応援してます!! (4月1日 19時) (レス) @page28 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
( •∀︎•` ) - 文章が詰まりすぎて読みにくいです。もう少し行間空けたほうが読みやすいと思いますよ。 (3月29日 8時) (レス) @page5 id: fc8af0127f (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 読んでいてとても面白かったです‼︎更新待ってます‼︎‼︎頑張ってください‼︎ (3月27日 12時) (レス) @page21 id: d6d89fc12c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:裏翠 弥霖 | 作成日時:2024年3月5日 8時