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研磨サイド
『その本ならうちにあるよ』
研磨「ほんと？」
昼休み。今日はクロが部長の集まりでいないので、伊勢さんと昼ごはんを食べていた。
その本というのは、いまおれがちょっとだけやっているゲームの攻略本。
案外全制覇するのが難しかったと言っていた伊勢さんは、攻略本を使ってクリアしたらしい。
たしかにマルチエンディングのゲームだから、全ルート＋裏ルートをクリアしたいなら必須と言えるかもしれない。
『やるんだったら、一応貸そうか？』
研磨「いいの……？」
『うん。一回クリアしてるし、多分孤爪くんも全制覇しないとオールしちゃうタイプでしょ』
研磨「うん」
『だったら念の為。』
研磨「ありがとう」
でもあれ、ネットで見たとき結構分厚いやつだったはず……
持ってくるの大変そうだし、やっぱり断ろうかな。
『今日、バレー部ってオフ？』
研磨「え……うん？」
『じゃあ直接取りに来る？』
研磨「え？」
＊ ＊ ＊
『ここで座って待ってて』
それから放課後になり、結局おれは伊勢さん宅に行くことになった。
なんとなく偏見で、マンションとかに住んでるのかなと思ってたけどそんなことなく、木造の一軒家だった。
話を聞いてると、どうやら伊勢さんは農家のおじいさんと2人で住んでるらしい。
で、現在案内された居間に座っている。
クロ以外の家に行ったことがなかったし、女子の家ということもあって、落ち着かずちょっとそわそわする。
周りを見渡すとほんと、ごく普通の一軒家という感じ。
研磨「(写真立てだ……)」
おれは後ろの本棚に立ててあった写真に目を向けた。
その写真に映るのは、伊勢さんのおじいさん？らしき人と小さい頃の伊勢さん。
多分小学生1年生くらい？
写真に映る伊勢さんはにんじんを両手いっぱいにもってにかっと笑っている。
そういえば、満面の笑みを見たことないな……
楽しそうに笑う姿は結構見てきたけど、満足そう？という感じの笑顔は見たことない気がした。
そんな風にぼーっとしていたら、ドアから伊勢さんじゃない誰かが入ってきた。
？？「ん……？」
研磨「えっ……」
ーーーーーーーーーーーーーー
稲荷崎後2話とか言いましたけど嘘ですごめんなさい。
消化しなきゃいけないことがあったのでもうちょいだけ猶予ください。
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名無し60145号(プロフ) - 面白かったです (4月14日 0時) (
レス) id: 36ec4df090 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - ちょー面白いです！！ずっと追わせていただきます！！応援してます！！ (4月1日 19時) (レス) @page28 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
( •∀︎•` ) - 文章が詰まりすぎて読みにくいです。もう少し行間空けたほうが読みやすいと思いますよ。 (3月29日 8時) (レス) @page5 id: fc8af0127f (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 読んでいてとても面白かったです‼︎更新待ってます‼︎‼︎頑張ってください‼︎ (3月27日 12時) (レス) @page21 id: d6d89fc12c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裏翠 弥霖 | 作成日時：2024年3月5日 8時
