003 悪ふざけの延長線 ページ4
Aside
「お、Aじゃん」
『あ、部長。』
ネットを張っているとき、部長である佐紀先輩が声をかけてきた。
持っている資料はおそらくオリエンテーションのものだろう。
「どーよ。新クラスは」
『フツーですよ。』
「文と一緒じゃないのか」
文とは、高校に入って初めて出来た？友達だ。
同じ部活ということもあったし、何より文はなりふり構わず話しかけてくるので、友達にされたの方が正しいだろう。
まぁ、文のそういうところは嫌いじゃない。一緒にいて割と気が楽だ。
「文がいたら原稿聞いてもらおうと思ったけど、Aもそこそこ頭いいしさ、オリエンテーションの原稿、ちょっと感想くんない？」
『いいですけど、先生に確認してもらわなかったんですか』
「してもらったけど、黒尾がもう一回やり直せって」
黒尾、、あぁ、バレー部の部長か。孤爪さんのいるところね。
少し間が空いてから、部長は原稿を読み出した
＊ ＊ ＊
「〜。実績としては、都大会女子団体戦準優勝、個人では都大会ベスト16の記録を持っています。
このような実績を持っていますが、大半は高校からバドミントンを始めた人が多かったです。ぜひ、私たちと楽しみながら一生の思い出に残る生活を過ごしましょう！」
3分ほど読み終わった後、どお？とドヤ顔で聞いてくる部長。
『もう少し抑揚つけましょう。黒尾さんに言われたのは多分そういうとこですよ。』
「文章は！？」
間髪入れず、そう言ってくる。
『実績を誇示するのは体験入部を促すきっかけにもなるので大丈夫だと思います。』
「誇示しすぎって言われたけど」
『多分冗談っすよ』
黒尾さんは過去に何回かこっちの体育館に来ていたことがある。
そういう時は大抵部長に用があって冗談を交えながら、部長と話している。
でもうちの部長はバドの強さを引き換えに頭を受け渡してしまった悲しい人だから、その冗談を本気にされた黒尾さんを何回か助けたことがある。
今回もその延長線みたいなものだろう。
(てか誇示って言葉知ってたんだな)
ごめんなさい部長。ちょっとだけ侮ってました。
――――――――――――――――
佐紀 陽毬(さき ひまり)
音駒高校女子バドミントン部部長。3年生。
都大会個人ベスト16の保持者。
バカです。バドミントンは強いですが。
特に決めてませんが、茶色の短髪イメージ。まぁ、想像に
任せます。
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名無し60145号(プロフ) - 面白かったです (4月14日 0時) (
レス) id: 36ec4df090 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - ちょー面白いです！！ずっと追わせていただきます！！応援してます！！ (4月1日 19時) (レス) @page28 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
( •∀︎•` ) - 文章が詰まりすぎて読みにくいです。もう少し行間空けたほうが読みやすいと思いますよ。 (3月29日 8時) (レス) @page5 id: fc8af0127f (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 読んでいてとても面白かったです‼︎更新待ってます‼︎‼︎頑張ってください‼︎ (3月27日 12時) (レス) @page21 id: d6d89fc12c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裏翠 弥霖 | 作成日時：2024年3月5日 8時
