029 バカにしてる？ ページ30
Aside
「「「ありがとうございあした〜！」」」
時は流れ、現在午後4:00。
練習試合も終わり、その日は解散となった。
今日一日中孤爪くんのプレーを見ていてわかったのは、まずパワータイプではないこと。
木兎さんや山本さんみたいに強いスパイクを打たない。
もちろん、それはセッターだから と言うのもあるけれど。
サーブも強いわけじゃないと思うけど、嫌なところに的確に打っていくから、細心の注意をしながら位置取りをしなきゃいけない。
それからフェイント。これは多分視線とかっていうのもあるけれど、元々の動きが少ない故に相手は、動いた時の孤爪くんを警戒する。
そして誘い込む技術。
ここは私と似てると思う。
猫又監督も言っていた、策略を練り、相手を落とし込んでいく。
そういうプレースタイル。
で、孤爪くんは他人の観察をするのにゲームの前半を注ぎ込む。
仲間はその頭脳を信頼し、様子を伺いながら粘る。
そして得たものを使い策を立て追い上げる。
だから孤爪くんは脳なんだと、納得がいく。
言葉での表し方もあると思うけど、全体的に孤爪くんを主軸に動いているかんじだ。
プレーでなるべくセッターを動かさないところとか。
といっても、自分が考えたことは他の人もわかっていることなんだろうな。
なんで独りでに考えていたとき、
赤葦「今日はどうだった？」
京治に話しかけられた。
『面白かったよ。京治のプレー。久々に見た。』
赤葦「ありがとう。」
『……意外とバレーも面白かったから、余裕があれば大会とか見に行こうかなって思ってる。』
赤葦「え」
そんなに意外なことでもなくないかと思う。
ただ、今まで興味を示さなかったからなんだろう。
赤葦「フラッシュバックしない？」
『わかんない。』
……それは過去のことだよ。いまはわからない。
『来るその時までに頑張るよ。』
赤葦「いつになるのやら」
『バカにしてます？』
赤葦「してないよ」
呆れたように言う京治。
『じゃあね。気をつけて。』
赤葦「そっちこそ。」
私たちはバスで一旦高校に戻ってから解散だけれど、京治達は開催校が梟谷だったので現地解散。
家は近くても安全確保のためのルールなので私はバスに向かい、京治は校門へ向かった。
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名無し60145号(プロフ) - 面白かったです (4月14日 0時) (
レス) id: 36ec4df090 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - ちょー面白いです！！ずっと追わせていただきます！！応援してます！！ (4月1日 19時) (レス) @page28 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
( •∀︎•` ) - 文章が詰まりすぎて読みにくいです。もう少し行間空けたほうが読みやすいと思いますよ。 (3月29日 8時) (レス) @page5 id: fc8af0127f (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 読んでいてとても面白かったです‼︎更新待ってます‼︎‼︎頑張ってください‼︎ (3月27日 12時) (レス) @page21 id: d6d89fc12c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裏翠 弥霖 | 作成日時：2024年3月5日 8時
