019 容赦 ページ20
Aside
研磨「それ、もうすぐ新作でるらしいよ」
『ほんと!?じゃあ買おうかな。』
研磨「発売はゴールデンウィーク開けたらだから、買ったら一緒にマッチしよ。」
『いいよ。』
時はながれその日の夜22:00。成り行きで連絡先を交換し、成り行きでいま電話をしながらゲームをしている。
ちなみに某ポ●ットモンスターの通信バトル。私は結構夜、親に隠れてやりこんでいたので自信はあったが、孤爪くんも以外とやりこんでいたのか、レアポケ●ンを持っているしめっちゃ上手い。
研磨「そういえばさ」
『?』
研磨「今日もさっきもしれっと孤爪さんが孤爪くんに変わってたよね。」
動揺。
そのせいでボタン操作をミスり、孤爪くんに対してダメージが入らなかった。
研磨「動揺した?」
『してない。』
研磨「伊勢さんはやりこんでるから、今みたいなミスはしないと思うけど。」
『はいごめんなさい。動揺しました。』
嘘をついても意味ないので、正直にここは伝えた。バレないと思ったけど、さすが孤爪くん。気づいてしまった。
研磨「ふふ。別にいいよ。嬉しいし。」
『それは……よかった。』
研磨「……悔しい?」
『え?』
もしかして……孤爪くんもわかるの?そういうの気づくの早いの?え?
『……うん。こんなに1週間足らずで打ち解けられる自分に驚いてること、絆されたことになんか悔しいというか、複雑な気持ちがある。』
「なるほどね」
研磨くんからの攻撃が容赦なく、自分のポケ●ンに入る。
研磨「おれはさっきも言ったけど、嬉しいよ。」
『仲良くなれて……?』
研磨「それもあるけど」
私のターンになり、どう立て直すかフルで頭を回す。
研磨「仲良くなるの、最初は攻略ゲーム的にやってた。」
『コンテンツかな』
研磨「でも、おれもすぐ絆された。人見知りだとおもってたから、そんな自分がいたことがちょっと驚いたけど、伊勢さんがいたから気づけたと思う。だからうれしい。」
あぁ。そういうことなんだ。人の気持ちは理解し易くて、簡単で単純だと思ったけど、違ったらしい。それは私にもわからなかった。
『……じゃあ、私も孤爪くんがいてよかったとおもう。今も知らない感情を教えてもらえたし、孤爪くんがいると、なんだか気軽に笑えると思う。』
研磨「知らない感情か……。その言い方だと伊勢さんはロボットみたいだね。」
『確かに』
研磨「あ、おれのレアポケ●ンに容赦ない攻撃を……」
『仕返しね。』
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名無し60145号(プロフ) - 面白かったです (4月14日 0時) (レス) id: 36ec4df090 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - ちょー面白いです!!ずっと追わせていただきます!!応援してます!! (4月1日 19時) (レス) @page28 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
( •∀︎•` ) - 文章が詰まりすぎて読みにくいです。もう少し行間空けたほうが読みやすいと思いますよ。 (3月29日 8時) (レス) @page5 id: fc8af0127f (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 読んでいてとても面白かったです‼︎更新待ってます‼︎‼︎頑張ってください‼︎ (3月27日 12時) (レス) @page21 id: d6d89fc12c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:裏翠 弥霖 | 作成日時:2024年3月5日 8時