015 思考 ページ16
現在3ゲーム目の6対4。このゲームは11点先取なので、佐紀のほうがやや有利だ。
研磨「あのチカラを終盤で見せられて、伊勢さんも心中穏やかじゃないだろうね。」
ふたりのラリーは毎ポイントが長いので、体力勝負といった感じだ。俺からしたら、佐紀の体力お化けはよく知っている。
その一つとして、それが今のポイントの表れだからだ。まぁよくやるもんよ。
佐紀の強烈なスマッシュに何回も耐え、的確なヤなとこに返すAちゃんもAちゃんだけど。
文「部長どんなにきつくても威力が火力高めの一定なんだよね〜。
だから追い込まれてどんどん、打開策が限られる。ここと次のポイント取られたら、Aにはきついね。」
目の前に広がるのは長い長いラリー。なるべく佐紀の左を狙って、ストレスをかけているんだろうけど。
研磨「……伊勢さんは華奢だから、サキさんより筋力がないんだろーね。だからあんなに強いのは打てない。、」
文「でも、筋力を頭脳と技術で補うのがAってやつなんだよ。」
Aちゃん。どこに返すかわかっていても対応してくるのが佐紀だから、やりにくいんだろうな。
だから試合前ぐずっていたというのはなんとなくわかった。
文「あれ、から、、ぶった？」
黒尾「ここでミスしたってことか？」
まっすぐな軌道をした羽が、左側、、いうならばバック側に行く。
そしてそれとは反対方向を向くAちゃんのラケット。逃したことに慌てたか、Aちゃんは目を見開いていた。
その直後だった。ドンと体育館に音が響き渡り、キュっと、床を蹴る音がしたのは。
体を180度曲げ、Aちゃんは逃したはずの羽をとり、佐紀のコートに入れたのだ。
すげぇ反応速度と、体の曲がり。ミドルブロッカーとかできそう。なんて考えていたら
研磨「今の思考わかった？」
「「え？」」
俺も文ちゃんもさっぱりだ。
研磨「多分だけどさ、今の全部伊勢さんが仕組んでた通りになってた。」
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名無し60145号(プロフ) - 面白かったです (4月14日 0時) (
レス) id: 36ec4df090 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - ちょー面白いです！！ずっと追わせていただきます！！応援してます！！ (4月1日 19時) (レス) @page28 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
( •∀︎•` ) - 文章が詰まりすぎて読みにくいです。もう少し行間空けたほうが読みやすいと思いますよ。 (3月29日 8時) (レス) @page5 id: fc8af0127f (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 読んでいてとても面白かったです‼︎更新待ってます‼︎‼︎頑張ってください‼︎ (3月27日 12時) (レス) @page21 id: d6d89fc12c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裏翠 弥霖 | 作成日時：2024年3月5日 8時
