013 きれーだ。 ページ14
研磨side
『せめて今度にずらしません？いやですよわたし。』
サキさんと戦いたくない と駄々をこねる伊勢さん。それほどにサキさんは強いのだろうから、しょうがないか。
黒尾「いやいやーAちゃん。もうすぐ新入生が入ってきて余裕なくなるし、最後の大会も近いからそこをなんとか」
クロもそのマッチアップがよほど気になるのか、手を合わせて伊勢さんに懇願した。
『うぐっ……』
流石に他学年の人からのお願いは断れないらしい。渋々伊勢さんはOKしてくれた。
文「よゆーは、、なさそうだね！」
『当たり前じゃん。』
文さんはけらけらと、そりゃね〜 と笑っていた。
文「カッコいいとこ、せっかくだからみせて！」
『まぁ本気出さないと負けるから、やるよ。』
文「ひゅー！」
クロ「ひゅー」
便乗するクロ。
『あ、はい。』
伊勢さんはやや引いたような目でクロを見る。
クロ「ごめんね！？」
研磨「っ……くっ……」
その様子に、おれはなんだか笑いが堪えられなくなった。
文「コズメコズメ、あれみてて。」
研磨「……？」
クロとの一連の流れを終え、コートに入る直前だった。指を刺された先には、その場でピタッと止まり髪の毛を結び直している伊勢さんがいた。
授業中より高く髪を結って、長めの前髪の真ん中をヘアピンでおでこの上に留めている。
「きれーだ。」
その姿に、その所作に、そのまっすぐな目に思わず、そう言ってしまう。
文「だよね。……ほんと。万人を落としちゃう。」
文さんいわく、このルーティンはほとんど見れないレアなものらしい。
佐紀「お願いします。」
『お願いします。』
そうして試合が始まった。
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名無し60145号(プロフ) - 面白かったです (4月14日 0時) (
レス) id: 36ec4df090 (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - ちょー面白いです！！ずっと追わせていただきます！！応援してます！！ (4月1日 19時) (レス) @page28 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
( •∀︎•` ) - 文章が詰まりすぎて読みにくいです。もう少し行間空けたほうが読みやすいと思いますよ。 (3月29日 8時) (レス) @page5 id: fc8af0127f (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 読んでいてとても面白かったです‼︎更新待ってます‼︎‼︎頑張ってください‼︎ (3月27日 12時) (レス) @page21 id: d6d89fc12c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裏翠 弥霖 | 作成日時：2024年3月5日 8時
