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RUKIside
瑠「えっ、Aが、汐恩を?」
木『…そうだよ。あの時、瑠姫君が上手くやってくれなかったから。』
瑠「でも、俺にはもうどうすることも…」
木『瑠姫くんも、いいの?誤解されたままで』
瑠「それは…」
俺が子どもだったせいで、Aを傷つけた。
だから、もう俺にとやかく言う権利はない。
瑠「…翔也も、Aが選んだならもういいんじゃないの??」
木『俺は、ほんとに全部知った上で、Aが汐恩といるって決めたならいいけど、汐恩にはAへの隠し事が多すぎる。』
別れても、大好きだから、
Aに最低だって思われてても、ずっと
ずっと、見守ってようって決めたのに。
沖縄に行ってしまって、今度帰ってくるってなってるけど、帰ってきた時はもう手の届かない所。
木『瑠姫くんも、瑠姫くんで、正直気に入らないけど、汐恩よりはいいし、誤解がなければ、Aはずっと、瑠姫くんが好きだと思う。』
木『瑠姫くんが思うよりもずっと、Aは瑠姫くんが好きで、瑠姫くんを思って笑ったり泣いたり、よくする子だったよ。』
瑠「…」
通話の終わったスマホを握りしめたまま
俺はなにも動けずにいた。
考えれずにいた。
いや、考えれずいたのは違うか。
頭の中では、
「瑠姫くん!」
「瑠姫くん!」
「大丈夫だよ、瑠姫くん。」
「瑠姫くん、大好きです。」
いつも、恥ずかしそうに俺の名前を呼んで
わらうAの事で頭がいっぱいだった。
瑠「あいたいなー…」
Aは、俺の事嫌いだろうけど
俺は、Aのこと、今も大好きだよ。
液晶の中で笑う君は
俺の好きな、君のままだ。
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作者名:かきのたね。 | 作成日時:2020年4月5日 1時