刀よりもスマホが欲しいのですが。【鬼滅の刃】

09．人を守れるほど強くない ページ11

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最終選別5日目の朝。あれから何とかやって生き延びられているのだが、私は今とても厄介なことになっている。


「だーかーらー！俺と結婚してくれよぉおお
そして俺を守ってくれぇえ頼むよA！！！」

『ねぇ！！？！ここお見合いする場所じゃないよね！？鬼滅殺する所だよね！？なんで求婚されてんの私！？離れて！！！』


そう。何故か夜に鬼に怯えていた金髪の少年＿＿我妻善逸を助けたら、懐かれて私から離れなくなってしまったのだ。

『それにね！？私まだ人を守れるほど強くないから！！！弱っちいから！！！それに私も鬼怖い！逆に私を守ってください！？！！』


「そんなぁぁあじゃあ俺死ぬじゃん！！いよいよ死ぬわ！！残りの時間どうしろって言うの！？恐怖で死んじゃいそうなんだよぉぉ」

『5日も生き残ってるんだから残り2日位生きていけるんじゃないかな！？まぁ油断は禁物だけど！！！』


ヘタレとヘタレが合わさると、こうもうるさくなるのか。
この5日間私も我妻くんも人を見かけることがなかったのか少し安心している部分もある。

だが、一緒に行動してちゃ自分の力だけで入隊することにならない。別行動をしなければならないのだ。

『ねぇ我妻くん』

「な、なんだよぉ…」

『お互いが最終選別で生き残れたら結婚を考えなくもないよ。だからさ、お互い単独行動して２日後また会おう？』

「えっ？けっけけけけけっこんっ…」

ﾎﾞﾌﾝｯｯと一気に顔が赤くなる我妻くん。

結婚なんて考えてもいないのだがここはこの場を乗り切るためだ。仕方ない。
我妻くんには少し申し訳ないと思うけどね。

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