＜名探偵コナン＞降谷零の兄は今日も悪夢を見る

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萩原side

あの子がいない
陣平ちゃんと言い合いをしてる間にどっかに行ったみたいだ。

陣平ちゃんも珍しく慌てている。まだ中学生ぐらいなのだからこんな夜中に1人にする訳にはいけない、それに何だかあの子は無性に構いたくなってしまう。

いや､そんな事よりまずは探さなくては

最初はコンビニに向かったのかと考えたが俺達が着いてくと言っているのでそれは無い

だとしたら喉が渇いたから自動販売機に向かったのか？

その可能性にかけてみようと思い陣平ちゃんに伝える

萩原「もしかしたら自動販売機に向かったのかもしれない。行ってみよ」

走って自動販売機の方に向かう

あの子に何かあってからじゃ大変だ、それにここら辺じゃ不審者も多いしあの容姿だったら普通の人でも声をかけてしまうだろう

ベンチから自動販売機迄の距離は結構あり、俺達が走っても10分弱はかかる

流石にスーツで走るのはキツいためスーツを少し着崩す

やっとの事で着いた自動販売機の辺りから微かに言い合う声が聴こえた

まさかあの子が不審者に絡まれているのだろうか、そんな心配を胸に俺達は臨時体制を整え声がする方に向かった

陣平side

今日会ったガキは不思議な奴だった

この世の者とは思えない程美しい容姿に､鈴がコロコロなる様な声。ハッキリ言ってこんな奴が存在すんのかと思った

俺の周りだって、結構な美形揃いだったがこれとは又違う神秘的な美しさで息を飲むほどだった｡

それに何処と無く降谷に似てるとも思う｡何処がとか特徴じゃなく分からないけど降谷に似てると思った

そして今はいなくなったそいつを探しに自動販売機迄走り､スーツで走るのはキツいから萩原同等少し着崩す

声が聞こえ其方に向かい目に飛び込んできたのは男がガキを襲っているところで､何時もの俺ならキモイとか少しは思う筈なのに今心にあるのは男に対しての怒りそして、ガキが泣きながら男の腕の中で抵抗しているのが可愛いそれだけ

男は此方に気付いたのか威嚇しながら声をかけてくる。俺達も負けぢと言い返すが男は堪忍袋の緒が切れたのかもうガキを連れて何処か行こうとしてる

流石にヤバいと思ったがガキがいる為手を出せず、ただ焦っているだけだ

そんな中､ガキが言葉を発したと同時に俺達は動き出した。萩原はガキを引っ張りそのまま腕の中へ､俺は男が又連れてかないように萩原達の前に立ち睨む

男は勝てないと思ったのか悪態を突きながら去っていった

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