【BTS】ある日、友人の変な噂を耳にした。

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TH「ここめっちゃ見やすいじゃん。」

『初めて知った…』





や、やばいぞ。


2人っきりではないか。



何故だろうか。私とテヒョンは友達のはず。


噂されて気になったからだろうか。





なんだろう。



ジミンみたいな友達じゃなくて、もっとなんかこう……






TH「A。」


『はぁいっ！！？』




突然呼ばないでくれ。


し、心臓が。ホラー映画見終わったあとみたいだ。






TH「飲み物買ってこようか？」


『あ、いや、だ、大丈夫だよ』

TH「そう？」



じゃあ俺もいいや、と笑うテヒョン。


あ、飲み物買いたかったのかな。

…自分の人への気遣えのなさが憎い。





『て、テヒョン、』



TH「わー！！見て！見て！！花火上がった！！！」







そう騒ぐテヒョンに慌てて顔を上げた。









『うわ…す、すごいね……めっちゃ綺麗じゃん…！！！！』






少し暗くなった空が一気に明るくなった。


もう高校生だというのに一発花火が上がるごとにはしゃいでしまう。






TH「あ、そうだった。」



『うん？』


TH「これ花火上がったら絶対言うつもりだったんだけどさ。」




ふと離された手をまた繋いでくるテヒョン。



や、やめてくれえ！！

一気に心拍数が上がった気がした。








TH「この花火より、Aの方が綺麗だよ……いひひ」




な、なんでそういうこと言っちゃうのよテヒョンは！！お母さん困っちゃうでしょ！！



…う、うぐっ。とんでもなく心を撃ち抜かれた気分だ。

な、何故こんなドキドキしているのだろうか。







『まって、て、テヒョン。ほんとに。』


TH「わ、顔真っ赤じゃん。ね、キュンってした？ドキドキしてる？」





…か、完全に。ドキドキしてしまっている。

こ、これはあれなのか。熱い友情ではなく、もしかしてそいう方のあれなのか。









.








.









“ 自分が幸せになれる道でね ”




ジミンが、そう言ってたではないか。




“ 俺、変わるから。”




テヒョンが、私のためにそう言ってくれたのではないか。






『あぁもう！！！当たって砕けろだよテヒョン！！』


TH「え？」









.









.









『テヒョンのことが好きだぁああっ！！！！』








もうどうにでもなっちまえ。







男気に溢れた私の告白は、花火と共に夜の空へと溶け込んで行った。

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