【BTS】ある日、友人の変な噂を耳にした。

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3時。公園にて。







『どどどどうしよう、うう、どうしよう』





生まれたての子鹿のごとくガクガクしながら私は着慣れないちょっとお洒落をした私服で入り口に
待機中である。10分前に走って来たがまだテヒョンは着てないらしい。


むむむ。結局昨日考えすぎて眠れなかった。


うう、出来ればテヒョンはいつものように待ち合わせに30分くらい遅刻して来てほしいくらいである。今顔を見たら心臓が爆発するかもしれない。緊張しているのだ。



まだ来ていない！今の内に走ってボサボサになった髪を直すとき…








TH「A！！」







『……。』







来ちゃったよ！！！！




今髪の毛モズクみたいになってるかもよ。泣いた。

手をぶんぶん振りながらこっちに向かってくるテヒョン。
隣の女の子が「あの人かっこよくない！？」と騒ぎ始める。


にしても私服イケメンだな。





『や、やぁテヒョン！！昨日ぶりだね！！』



TH「……」





……え？


え、いやいや。黙りこむことある？

めっちゃ見とる。穴が空いちまうぜ。









TH「なんか、いつもかわいーけど今日特別可愛いね」





ヘラリと笑いながらいうテヒョン。









………うん？





ちょっと頭の中で言葉をリピートしてみた。








か、かわ…かわいー……？







『……え、ええ、えっ……』



TH「ね、俺かき氷行きたい。あ、綿あめも行きたい！早く行こ！！」





し、心臓に悪い。

悪いどころではない。宣言通り爆発している。




そう、そうなのだ。


顔がボフっと熱くなったのが自分でも分かるのだ。









な、なんなんだ！！！なんだって言うんだ！！









そんな胸キュンした事もないから恥ずかしくて仕方がないじゃないか！！



む、胸焼けだ。

キスするカップルも抱き合ってるカップルも沢山目にしながら人を掻き分けてお祭りを回った。







TH「A！りんご飴食べよ！！」





…て、手が。ずっと繋がれている。手汗が。


や、やめてくれえ！！アオハル感強すぎて死にそうだ！！






『……そ、そうだ！！は、花火！！花火見に行きましょう！！』


TH「…花火？」



『あ、ほら、あと5分くらいで始まるし！？ね、場所取っとこう！！？』






TH「行こ。」

『うわっ、』






TH「俺、Aと一緒に花火見たい。」






だ、だめだ。今の私はどこかおかしいのかもしれない。









胸が、ときめいて仕方がない。

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