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TH「俺とAはお友達でしょう?」
『……え?』
ぼんやりと呟いたテヒョン。
TH「男女の友情が成立するのはレアなケースなんだってさ。」
『そ、そうなの?』
TH「うん。で、Aに彼氏が出来たとするじゃん。」
カチカチとゲームを操作しながらもそう言ってくるテヒョン。
よ、よく分からないけれども。適当に相槌を打っておこう。
TH「そうしたら、俺はAと友達だから、その邪魔な彼氏を殺すでしょ?」
『……へ?』
いや待ってちょっと待って。
私の聞き間違いだろうか。今私達は男女の友情がどうちゃらこうちゃらって話をしてて…。
あれ?ん?ま、待って、よく分からなくなってきた。
TH「俺に彼女が出来たとするじゃん?」
『あ、え、うん…うん……?』
TH「それがAと俺の友情関係を否定する奴だとしたら、俺はその女を殺すじゃん。」
『……えっ』
ま、待ってくれ。更に訳が分からなくなってきた。
私に彼氏が出来たらテヒョンがその人を要らないから殺して…
テヒョンに彼女が出来たとして、その彼女が男女の友情関係を否定したら殺す…
…聞けば聞くほどおかしくないか。
TH「これはただの俺の話なんだけどさ」
『う、うん』
TH「俺はAと俺の関係を否定する奴は全員要らねえって思ってんの。わかる?」
『お、おっけおっけ、続けて…』
TH「だから、男女の友情が成立する理由は、お互い2人が何も隠さずなんの感情も持たないから成立してるもんだと思うんだよ。でも、いつかは恋が芽生えるかもしれない。」
『……は、はい』
TH「そうしたら、男女の友情は無くなる訳じゃん」
『そうだね、』
結局なんの話だ。
頭の中で整理しながらコーラを冷蔵庫から取り出すテヒョンの話を聞いた。
TH「つまり何が言いたいかって言うとさ。
俺達の友情の有効期限って、いつまでだと思う?」
突然聞かれた質問に頭の中がぐるぐるした。
い、いつまでと言われても。いつまでだろう。
.
『…ず、ずっと友達…でも、大丈夫だと思い…ます、?』
恐る恐るそう言った。
するとテヒョンは持っていたコーラの缶をドンッと大きな音を立てて机に置いた。
びくり。身体が飛び跳ねる。
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TH「あは、やっぱ俺達気が合うねぇ。」
こんなに友人を分からないと思った日は無い。
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あひる(プロフ) - うぎゃあ…!最後の方は胸がキュンキュンしっぱなしでした (2019年7月16日 19時) (レス) id: 38339f5ea3 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - ミロさん» ミミミミミミロさんじゃないですか…!!密かに大ファンをやらせて頂いてます、コメントしてくださり有難うございます…!!これからも頑張ります! (2019年7月15日 17時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - いつき様 完結おめでとうございます(o^^o)影ながら読ませていただきましたが、すごくすごーく面白かったです(//∇//)ハラハラドキドキで最高でした!!これからも応援してますっ!(*^ω^*)素敵なお話をありがとうございました!! (2019年7月15日 12時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - ふぃさん» ありがとうふぃちゃんんん!!えへへ、いつも見てくれてありがとね。愛してるわよん!! (2019年7月13日 14時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃ(プロフ) - うわんおめでとういつちゃん!!!! (2019年7月13日 12時) (レス) id: 2a412b3300 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他2人 | 作成日時:2019年6月24日 22時