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84-1 ページ44

--梵天

梵天首領
佐野万次郎、 佐野A

ナンバー2
三途春千代

ナンバー3
鶴蝶

幹部
望月莞爾、灰谷蘭、灰谷竜胆、九井一

相談役
明司武臣




--三途視点

コンコン

ボス入りますよ
地下のスクラップ対象の話をしに
三途はマイキーの部屋を訪れた


広い部屋 窓際にある大きなデスク
背を向けた椅子から見える白髪の人物に
三途は声をかけた


ゴホッン
ボス?(フッいい声・・・)
返事がないので近づく三途


ボ・・・ス・・?
椅子にいたのは眠っているAだった


三途
A?
声をかけるも
ぐっすり眠っているようだった


オマエもずっとマイキー、一択だな
オレと同じ

修羅の道だとわかった上でついてきた
オマエのそういうとこ好きだぜ・・
オレはマイキーとAさえいれば
それでいい

三途はAの手を取り口づけをする
春風と共にせっけんの香りが
鼻をかすめた


『はるち・・よ?』
薄っすら瞼を開けるA


あぁ風邪引くぞ ベッドいくか?
Aを横抱きにしてかかえる三途


『寝ちゃった』
そう答えるAの体は
昔とさほど変わらず細くて軽い

ここに来てから一人での外出は一度もない
出る事があるとすれば貸し切られた敷地
一歩出ようものなら10人以上の護衛がつく
Aを狙う奴もいるからな


佐野万次郎の妻
この業界で知らない奴はいない


変わった事といえば髪色を
マイキーと同じにしたことだ

そんなAがオレに一つ頼み事を
してきたことがあった
それは数カ月に1回でいいから
写真を1枚届けてほしいというものだった
数カ月に1回オレは
双子の経営する店に投函しに行っている


ベッドに下ろそうとした時
部屋の扉が開いた


ガチャ



三途・・何してる
声を発したのは鶴蝶

仕事から帰ってきたマイキーが
鶴蝶と部屋へ入ってきた


鶴蝶
オマエまさか・・・



三途に抱かれたAが顔を覗かせた
『万次郎おかえり』


三途
は!!何もしてねぇシィィ!!
なぁ〜?A


『ふふッ』

おい!意味深な返事するんじゃねぇ!



Aただいま
三途からAを抱き受けたマイキー



『春千代ありがとっ
昔から変わらず優しいね』


三途
おう!


マイキーと付き合った時から
オレはオマエにも忠誠を誓ってる


三途
マイキー スクラップ対象が地下に


マイキー
あぁ、行く
Aは?


三途
うっす!!


--敬愛

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作者名:ria | 作成日時:2023年1月24日 21時

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