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--マイキー視点
ふわふわした感覚だった
いつも感じていた懐かしいあの温もり
夢かと思った
『まんじろ・・・?』
オレの手を弱く握り返すAだった
おせぇよAー・・・
スマイリーとアングリーが病室へ来た
二人とも焦った様子だった
無理もない約1ヶ月意識がなかったから
スマイリー
A!わかるかァー?
アングリーは今にも泣き出しそうだった
『ナホヤとソウヤ』
そう答えるAに安堵する二人
程なくして検査の為、病室を出たA
病室で待っていると
スマイリーとアングリーが主治医に呼ばれた
数分後戻ってきた二人は
やるせない表情をしていた
マイキー
どうした?
スマイリー
あいつ記憶障害っつーの?
断片的だってヨ
アングリー
思い出さなくてもいい事もあるけど
事実を知った時が怖いよね
でも・・あんな悲しむ姿は見たくない
スマイリー
あぁ場地の事だろ・・・
マイキー
オレが場地の代わりをする
それはオレの役目だろ?
たけみっちから聞いた未来の話
オレとAは結婚していると言ってた
でもそれ以上は語らなかった。。。
きっとオレのせいで・・?
でもオレはAを諦めるなんてできねぇ
オレが考え込んでると
スマイリー
マイキー・・・オレらはマイキーに
この先ずっとAの傍に居て欲しいと
思ってる
だから・・変な事考えんじゃねぇーぞ
ガラッ
Aが車椅子に乗って帰ってきた
医師
よかったねAちゃん
お兄さんも彼氏さんも待っててくれて
『ぅん』
意識レベルは問題ありませんが
体力や筋力はかなり低いです
まだ入院が必要ですしリハビリも必須です
支えてあげてくださいね
では失礼します
『マイキーベッド行きたい』
そういうAを
オレは車椅子から抱き上げた
おかえりA
スマイリー
マイキー悪ィ今日シフトに穴空いて
二人ともバイトになっちまった
Aの事、頼んでいいカ?
マイキー
あぁ任せろ
オレはAを抱いたまま答えた
この日Aの体調を見つつ
記憶を探りながら夜まで話をした
---嫁と闇
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作者名:ria | 作成日時:2023年1月24日 21時