好物頂上決戦【月島 蛍】

翌日、大地さんの黒い笑み。 ページ8

.







「おはよ〜」

「あれ？見えないのに声だけ聞こえるんですケド〜」

「は？日向や仁花ちゃん見えて私見えねーとかあり得ないだろ眼科行けや」

「あ〜虫かと思ってたら亀野サンだったんだ〜ゴメンネ〜？どうりでうるさい虫だと思ってたんだよね〜」

「くたばれもやし野郎！！」







翌日。


昨日まで普通だったのに急に抗争を繰り広げる私達に、1年生以外はビックリしていた。


そして、なおギャンギャンと喧嘩する私達に、大地さんは頭を抱えながら手招きした。



そして2人で正座させられ、事の経緯を話せと言われたので渋々口を開く。








「ブハッ！！まじかよお前ら！」

「やるなぁ(人1)！見直したぜ！」

「スガも田中も笑うな。西谷も見直さなくていいから…お前らって奴は本当に…くだらんことで喧嘩しない！」

「「くだらなくないです」」






私と月島くん…もう月島でいいや。こいつのこと月島くんとか呼んでた私がバカだった。


2人でハモってしまってまた睨み合いが始まる。







「絶対ショートケーキ食べれないとか言うキミが悪いと思うんだけど？何でよりによって僕の好物が食べれないの？バカにしてるとしか思えないんだけど？」


「別にショートケーキ食べれないからって月島のことバカにしたわけじゃないじゃん。だから自意識過剰？って言ったんだよ！」


「ショートケーキ食べれないのは僕をバカにしてるようなもんなんだけど！」

「そんなん知るか！」





何こいつ。絶対前世ジャ◯アンだっただろ。←

僕が好きなものはみんな食べれますって？やかましいわ。





「…聞くけど、何で食べれないワケ？」

「ホイップクリームのあの甘すぎる感じが苦手なんだよね…クリーム単体は無理だけど、違う味混ざってたら割と食べれる的な？」

「ハァ？何その変な解釈！意味不明なんですけど？もうこれ以上僕を怒らせてどうしたいワケ！？」



「はいはいストップ。そこまでにしなさいね」






月島と言い争い続けてたら、黒い笑みした大地さんがいつの間にか近くにいた(怖い)







「とりあえず2人にとってくだらないことでないのは分かったから、まあ言い争いしたければすればいいよ」


「え、」


「ただし、部活が中断されるようなこととかあったら…その時は分かってるよな」


「「…はい」」








大地さんの黒笑怖すぎ。







私達はおずおずと返事することしかできなかった。

前の席の月島蛍。→←好物論争。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す