好物頂上決戦【月島 蛍】

月島のお兄さん。 ページ43

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みんなと分かれて仁花ちゃんと観客席に向かえば、


滝ノ上さんと嶋田さん、そして烏野応援団がいた。

烏野高校の生徒もかなりいる。



そしてまさかの教頭先生もいた。

うわあ〜…いつもはバレー部にいちゃもんつけてくるのに！もしかしたら熱い男なのかもしれない(？)





「滝ノ上さん、嶋田さん！」

「お、谷っちゃんに亀ちゃん！」

「こんにちは〜…あれ、冴子さんは今日いらっしゃらないんですか？」

「え？俺さっき見たけどなあ」






そう話していた時、向こうから冴子さんが歩いてきた。



隣に怪しい人を連れて。





「…誰？」

「ウロウロしてたから連れてきた！白鳥沢のスパイかと思って！」

「何！？」

「ま、待って！関係者です！



…月島蛍の、兄です！」





その人の手で、帽子とサングラスが外される。







「「月島の兄貴ぃぃ！？」」






月島のお兄さんの周りにいた私達の、誰もが驚いた。






「(この人が…月島の、お兄さん…)」






「シーッ！試合には来るなって言われてるんですよ！」





お兄さんが口に人差し指を当てながら焦ったように言う。


でもちょうどその時月島が近くにきて、何やらこちらを見ていた。


慌ててしゃがみ込み隠れるお兄さん。でも多分バレてるな。←









「あの…月島、もう行ったんで立っても大丈夫…だと思います」

「あ、あぁ…ありがとう、君はマネージャーかな？」

「はい、亀野といいます」

「亀野さん…ん？亀野？…あ、下の名前、(人1)ちゃん？で合ってる？」

「え、合ってます、けど…どうして」

「夏に久しぶりに蛍と会ってからよく君の名前聞いてたんだ。なんかムカつくやつなんだ、って言ってたけど」







うわ月島の奴、お兄さんに私の悪口言ってたの？本当抜かりねえな…


ごめんね、アイツ捻くれてるから…と謝るお兄さんは根は優しい人らしい。

良かった、これで月島と性格一緒だったらしんどかったマジで←








「…私、ショートケーキが食べれなくて、月島に毛嫌いされてるんですよ」

「あー蛍も言ってたなあ。歯向かって来るタイプだからヒートアップするんだ、って。

蛍にズケズケ言える子とか滅多にいないから驚いたよ。まさか君だったとは…」

「売られた喧嘩は買うタイプなので…」








その時、太鼓の音が聞こえて向けば、白鳥沢の応援団。


大人数の声援と、チアもいる。








「(圧倒的、王者って感じだ…)」







雰囲気に、呑まれそうだった。

経験値の違いは明白。→←ツンデレと拳。

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