好物頂上決戦【月島 蛍】

見学と清水先輩。 ページ4

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「あぁ…清水先輩のことかな？それなら3年2組だよ」

「ありがとう、山口くん」

「どういたしまして。亀野さん、マネージャーやるの？」

「まだ決めてない。とりあえず見てみたいだけ〜」







放課後、私は山口くんに声をかけて、男バレのマネである清水先輩のクラスを聞き出していた。


とりあえず見学だけさせてもらいたくて。




月島くんに聞こうかなと思ったけど、さっきどうでもいいと言われてしまった手前、ちょっと聞くのが怖くて。


咄嗟に山口くんに声をかけたのだった。









「失礼します…あの、清水先輩いますか」

「あ…」

「あれ、えっと確か…谷地さん？」

「う、うん…！えっと、亀野さん、だよね…？」








3年2組に着くと、そこには何故か隣のクラスの谷地さんがいた。


4、5組は進学クラスで度々交流があって、面白おかしく、でも頭のいい谷地さんは印象が強く名前を覚えてしまっていた。




そして、その隣に立つ、眼鏡の美女は。








「あ、えっと…私、月島くん達と同じクラスの亀野です。今日の昼に月島くんから、マネージャー募集の紙もらって…」

「私の所に来てくれた、ってことは見学でいいのかな」

「はい、そんな感じです」

「ふふ、2人も嬉しいな…あ、私はバレー部マネージャーの清水潔子です」






ふ、と笑った清水先輩の周りをキラキラとした粒子が飛んでいるのは私の幻覚だろうか。

お花も咲いてる気がする。




谷地さんも、はわ…天使…と顔を真っ赤にしている。

どうやら幻覚ではなかったみたい。







じゃあ行こうか、って言う清水先輩についていって、

バレー部が使ってる体育館に向かった。






ガラ、と扉を開けて、清水先輩がみんなに声をかけた。


清水先輩の横に立つ私と、谷地さ…あ、隠れた！←








「えっと…じゃあ谷地さんから、自己紹介して」

「ハッ、ハヒ！や、やや谷地仁花であります！よろしくおねシャス！！」

「「「「「よろしくお願いシアース！！」」」」」

「ハヒィ！！」






谷地さんがバレー部に圧倒されてもうライフギリギリになってる。

やっぱこの子面白すぎワロタ(失礼)








「…あ、えっと、亀野(人1)です。まだ入るか決めてないんですけど、とりあえずよろしくお願いします」





ぺこ、と頭を下げるとこれまた威勢のいい返事が帰ってきた。





改めて見るとみんな背高いなぁ…日向くんと、もう1人以外…あれ？









「の、のののノヤ先輩！？」

中学の先輩と日向。→←6月、初めての会話。

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