好物頂上決戦【月島 蛍】

月島も男の子。 ページ27

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「つ、つつつ月島…ドリンク、」

「…どうも。顔真っ赤だけど？」

「ぎゃ！な、何でもないから覗き込むな！」

「プッ、必死すぎ」







17時。1日目の練習試合が終わった。

烏野はやっぱり負け続けて、ひたすらに坂道ダッシュを繰り返していた。




そして私はというと、あの後着替えて戻って来れたものの、

さっきの出来事に動揺しすぎて月島にバカにされている。





ごく、とドリンクを飲む月島の手をチラリと見る。







「(…やっぱり、月島も、男の子なんだな…)」






私の腕を掴む力は、細身の彼からは想像もつかないほど強くて。


そして、女の子なんか興味なさそうなのに、お、お襲う、とか、言われたし…







「(月島ってイマイチ分かんないなぁ…)」






うーん、と首を傾げていると、突然月島の顔がドアップになった。






「わぎゃ！？な、なに！？」

「いや何その叫び声…梟谷のマネージャーがさっきから呼んでるけど」

「あ、ああそうだったの？ごめん！」

「人のこと見て何考えてたワケ？」






変態、と付け加えられてデコピンを喰らう。

え。地味に痛いんですけど…？この人指長細いからなんか痛い！







「…ムカつく。何でそんな余裕なの…」

「キミがウブすぎるだけでしょ。僕如きにそんな顔してどうすんのさ」

「まだ同じ15歳のくせに〜〜ッ！私は！色々初めてなんだ！だから急にハードル上げないでください！」

「…お前さあ。そういうのを何でベラベラと喋るワケ…バカなの？」






ハァ、と頭を抱えてため息をつく月島に声をかけようと思ったら、

シッシッ、と手を振り払われた。








「もういいから行きなよね。お前と喋ってると疲れる…」

「うわそういうの言っちゃう？本当デリカシーないよね」

「お前如きにあるワケないデショ」

「サラッと言うのやめろ」






私は最後に軽く舌打ちをして、

梟谷のマネージャー、雀田さんの元へと急いだ。





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「よし、こんなもんだね！」

「はい…あ、夕食までまだ1時間ほどあるので私、自主練の手伝い行ってきます」

「真面目だね！いってら〜」








今日の夕食当番は、私と雀田さんだった。私の大好きな唐揚げです。


時間があったから、雀田さんに声をかけて体育館を目指す。









「誰の練習付き合おうかな…月島…は、さすがに練習してないか」








そう呟きながら、第3体育館の前を通ったとき、





コロコロ、とボールが転がってきた。

赤葦さんと第3体育館。→←自己嫌悪。

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