好物頂上決戦【月島 蛍】

打ち水にご注意。 ページ23

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「(人1)ちゃん、ホース持ってきた！」

「ありがとう仁花ちゃん！ここに取り付ければいいんだって〜」

「よいしょ…うん、バッチリ！」

「うわ！めっちゃ出てる〜！」








お昼の休憩時間。


私達は、コンクリート部分に水を撒いていた。


所詮、打ち水というものだ。

気休め程度にしかならないと思うけど、少しだけでも涼しくなれば。






「(人1)！谷地さん！何やってんの〜！」

「うわ、大量に水撒いてる！」

「あ、日向！と、リエーフくん！」

「うっす！リエーフっす！」







日向とリエーフが、さっきマネージャー達でこしらえたおにぎりを頬張りながらやってきた。

ちなみにノヤ先輩達は潔子さんの握ったおにぎりを死守しようとして大地さん達に怒られてた。






「打ち水やってるんだよ」

「「打ち水？」」

「えっと、水を撒くことで、蒸発したときに地面の熱を奪ってくれて涼しくなる…的な！」

「おぉー！さすが谷地さん説明分かりやすい！」

「えへへ」







私はその会話にホッコリしながら、色んなところに水を撒く。


あんまりビショビショにしたら怒られそうだから、ほどほどにしなきゃいけないけどね。








「ちょっと。こっちかけないでよね」

「おや月島くん。それフラグでは？」

「かけたらショートケーキフルコースね」

「うわあ…笑顔コワッ」







絶対かけんとこ…と思ってたら、

横から日向とリエーフが再び現れてニコニコしていた。








「(人1)、俺もやりたい！」

「俺も俺も！」

「…いいけど、撒きすぎないでね？」

「やったー！ありがと！」

「日向、次俺もやるから！！」







ホースで遊ぶ2人は、身長差こそあるものの、兄弟みたいだった。


周りにいた人達も、2人を見てホッコリしていた。









「おっ、見ろよ日向！！虹！」

「すげー！どうやんの！？」

「分かんない！こうしてたらなった！」

「初めて見たー！」









「いや、小学生かって」

「それ言っちゃいけないやつだからね月島」

「キミも混ざってこれば？見た目小学生だし」

「ハァ？喧嘩売ってるの？」







私が隣にいる月島を睨んだとき、








「必殺技！超高速＿＿＿ 」

「あ、日向！！」







日向はホースの先端を潰すように持っていた。

そしてホースに足が絡まり、先端がこちらを向いて、








「ゎぷっ！？」

「っ！？」








ダイレクトに、私と月島にかかった。





その場が、静まりかえった。

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