6月、初めての会話。 ページ3
.
『亀野さんって帰宅部だよね?』
私が、月島蛍という人物と初めて話したのは、
高校に入学して2ヶ月後の、6月に入って10日ほど経った日のことだった。
同じクラス、と言っても月島蛍は無口で、冷酷で。
同じ部活の山口くんとぐらいしかまともに会話しているのを見たことがない。
もちろん私もその1人で。
もしや1年間話さないこともあるかも、と思っていた。
が、それはあっさりと覆された。
いつもの昼休み、烏野高校は食堂がないのでお昼はいつもお弁当だった。
購買はあるけど、人口密度が凄くて行く気にはなれなかった。
そして、いつものように友達と弁当を食べようと思い、席を立とうとしたその時。
それはそれは嫌そうに、
そして面倒くさそうに、私に話しかけてきたのだった。
「…え、は?」
「あれ、帰宅部じゃないの」
「…月島くんって私の名前知ってるんだ」
「ハァ?同じクラスだし当然デショ。何、僕がクラスの人の名前も覚えられないバカって言いたいワケ?」
「いやそんなこと一言も言ってない…」
何故か急にキレだす月島くん。
あれ、意外と扱い面倒くさいタイプかなこの人。
月島くんは、まあどうでもいいけど。とため息をつきながらまた口を開く。
いや今キレとったやん?どうでもいいのにキレるん?
私の頭の中は?でいっぱいだった。
「話戻すけど。キミ帰宅部だよね」
「そうだけど…何で月島くんが、ええと、何用…?」
「先輩マネージャーに、同じクラスの帰宅部の奴に声かけろって頼まれただけ。
今マネージャー募集してるから、コレ」
月島くんがダルそうに渡してきたのは、
バレー部のマネージャー募集!と書かれた紙。
「先輩マネいるんじゃないの?」
「3年生の人だから、来年のこと考えてだと思うケド…」
「あ〜なるほどね…」
「まあ興味あれば見学したいって言いなよ。僕は別にどうでもいいケド」
そのタイミングで、ノートを職員室に持って行ってた山口くんが戻ってきて、
月島くんは何事もなかったかのように自分の席に戻ってしまった。
「(人1)〜?お昼食べないの?」
「ごめん今行く!」
私はその紙を机にしまって、友達のもとへ向かった。
「(マネージャー、ね…)」
637人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なづな - 完結おめでとうございますっ!楽しく読ませて頂きました。後半の月島のデレにやられました…後、赤葦くんも好きなのでちょこちょこ出ていて嬉しかったです!体調などに気を付けてこれからも頑張って下さい!無理だけはしないようにして下さい。応援しています(*^-^*) (2020年4月29日 0時) (レス) id: c89830493e (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 亀さんさん» コメントありがとうございます!おぉ!気づいてもらえて嬉しいです(^ ^) 実は仕様なんですよね… 絶対結婚しますので式にはぜひご参加ください( ・∇・) そしてそのケチャップを月島くんに拭いてもらうんです(無限ループ) ありがとうございます頑張ります!! (2020年4月15日 22時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - しぃらさん» そして体調面や仕事の面も気遣ってくださりありがとうございます!体調のほうは大丈夫です。毎日ピンピンしてます笑 仕事の方はまだかなりしんどいです…でもこうして小説読んでくださってる方とやりとりできるのでストレス飛んできます笑 次回もぜひ読んでくださいね! (2020年4月15日 22時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - しぃらさん» コメントありがとうございます!仕事落ち着きましたのでやっとですがお返事返させてもらいます(^ ^) そうです、後半はひたすらにデレさせました。デレ6くらい← 絶対幸せな家庭を築くと思います…式にはぜひ参加ください笑 (2020年4月15日 22時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - 完結おめでとうございます!今更ながら夢主の名字に運命を感じました←幸せな夫婦になりそうですね二人ははよ結婚して式にはよんでね((ツッキーのデレご馳走さまでしたおおっと鼻からケチャップが…()ありがとうございました!これからも頑張ってください! (2020年4月13日 12時) (レス) id: 99a2eebfea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はるか | 作成日時:2020年4月1日 20時