＊ ページ15
＊
「た、んじろ......」
固まったまま煉獄さんを見上げる俺。
目を見開く煉獄さん。
そして奥で、身体を隠してこちらを見つめるA
すると煉獄さんはいつもと変わらない表情で、それでいて静かな口調で尋ねてきた。
「竈門少年、何か用かな？」
ハンカチを届けようとして、それで......。
そう言うはずだった。なのに俺は、気づけば心の内とは違うことを口走っていた。
「煉獄さん達こそ、なに、してるんです、か。」
きっと今の俺の顔は、誰よりも引き攣っているだろう。部屋の奥を見つめ、Aと目が合うと再び煉獄さんに視線をうつす。
「君には関係のない事だ。勿論、黙っていてくれるな？」
そう言った煉獄さんの表情は、他言させぬような圧倒的な迫力があった。しかし想い人の事となれば、俺も黙っていられない。そんなのあんまりじゃないか。
俺は煉獄さんの迫力に押されながらも、掠れた声で返す。
「何故こんなことをしているのか、理由を説明してくれたら、他言は、しません。」
俺が切れ切れにそう言うと、煉獄さんは突然笑いだした。
「はははっ、そうかそれはすまないことをした。
君はAが好きなんだったな。」
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 791人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三月の専属ストーカーなつめみく - れんごくさんがただのセクハラ野郎になっちまった…可愛いから許されるんだけどね！！イケメンっていいな！！() (10月12日 15時) (
レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
笹音 - ののみゆさん。同感できる。 (\;¢;/) ウルウル (2021年10月21日 13時) (レス) id: cf55aa82ad (このIDを非表示/違反報告)
ののみゆ - 最高やないか。(真顔)私は、どうしようもない変態なので「えへへ」といいながら見るのだ！ (2021年10月17日 22時) (レス) id: cf55aa82ad (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ(プロフ) - 興奮しちゃった\( *´ω`* )/私今顔がヤバイ事になってまぁーすwww (2021年6月4日 17時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
ねね - こっそり見ているんですけど、やばい！この話も隠れて読んでいることもやばい！お疲れ様でした（//^○^//）ドキドキしましたぁ〜！ (2021年1月30日 15時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鈴神 | 作成日時：2020年3月26日 23時
