story.39 ページ43
優斗先輩と健太くんは、私たちとは別の方向だというので校門でお別れ。
…このわがまま王子をどうにかするったって…難しい。
なんか、話しかけられる雰囲気じゃない。
あー、こんな微妙な空気になるならもう少し優斗先輩が一緒にいてくれたほうがよかった…。
会話もないまま電車をおり、私は蓮の一歩後ろを歩く。
どうしようかな、どうしようかな、という言葉が頭の中でぐるぐる回っている。
すると、意外にも向こうから話しかけてきた。
蓮「お前、健太からなんもされてないか?」
ちらりとこっちを見ながら聞いてくる蓮の目には、まだ機嫌の悪さが残っている。
あ「うん、抱きつかれたくらいだけど…」
そういうと、蓮はため息をもらした。
蓮「何回も言うけど、お前もうちょい自覚持ったほうがいい。
今回は健太だったからまだそのくらいだったけど、優斗先輩みたいな人だったら…」
そこで一息いれ、私のほうを向く。
蓮「とにかく、俺らはもう高校生であってそういう欲とかも出てくる。
特に、お前みたいなタイプは狙われやすいから。
だから、もうむやみにお前の匂いとか嗅がせんな」
真剣なまなざしでそういったあと、ぷいっと顔をそらす蓮。
いや、心配してくれるのはわかるけどちょいと過保護すぎやしないかい?
あ「というか、匂い嗅がせんなってどういうことよ。別に香水つけてないし…」
蓮「だから…その自然に出てる匂いをどうにかしろって」
あ「だって自分では分かんないもん!まず、ほんとに匂いするかもわかんないし…」
だってほら、さっきのは健太くんの勘違いかもしれないし?健太くんの鼻がおかしかったかもしれないし?
そこまで考えて私は思いついた。…よし、確かめてもらおう。
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夢 - 主さんストーリーとても面白いです!あの質問なんですが作った人から名前変換オリジナルの名前って見たりできるんですか? (2022年10月9日 18時) (レス) @page7 id: 914057515a (このIDを非表示/違反報告)
マコ - 幼なじみ可愛すぎて心臓痛いです笑 (2016年11月14日 0時) (レス) id: 3964615cd4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - か - せんぱいがいいな - 笑 (2016年6月28日 16時) (レス) id: a9f7a71f31 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 先輩がいいです! (2016年2月29日 1時) (レス) id: ce8849c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - せんぱいで!! (2015年7月20日 23時) (レス) id: 6d0d403dce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:憐 | 作成日時:2014年3月17日 16時